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読書感想：最凶の魔王に鍛えられた勇者、異世界帰還者たちの学園で無双する１ - 読樹庵 (hatenablog.com)
さて、前巻を読まれた読者様であれば「落伍勇者」と呼ばれながらも圧倒的なまでの力を持つ、最強を捻じ伏せる最強である恭弥の力と言うものはご理解いただけているであろう。彼にとって唯一大切なのは、フェリスとの穏やかな日々である。ではその日々の為に、いずれ打倒せねばならないのは何であろうか。それはもう、画面の前の読者の皆様も何となくお察しではないだろうか。
そう、女神たちによって封印されたのなら、フェリスの封印が解けている事がバレるのは大問題である。だからこそ避けられぬのである。いずれ、全ての女神と従えられている勇者を打ち倒さねばならないのである。
だがしかし、その前に彼等には乗り切らねばならぬイベントがあった。その名も「班別統合擬戦演習」。文字通り「何でもあり」、強いチームに所属する為に必要な言わば就活のようなものである。
当然、「落伍勇者」である恭弥と小鞠にとっては簡単なものではなく。負けが続く中、二人は不穏なものを目にする。その名も「リンカーネーター」。摂取する事で新たな異能を手に出来ると言う、謎の違法薬物である。
葛葉により恭弥は囮となる事を依頼され、迎えたサバイバル訓練。ローゼにより蹴落とし合いの只中に巻き込まれる中、「レジスタンス」と名のる連中に小鞠やフェリス達が浚われてしまい。彼女が親友である香音と再会を果たす中、恭弥はちょっとした因縁が出来た先輩、雛（表紙右）と遭遇し。利害の一致から共に捜査する事を選び、彼女と共に並び立ちながら謎へと迫っていく。
レジスタンスの裏で糸を引く女神と、その思惑に囚われた香音を救うために小鞠と力を合わせ。だが、戦いの後に雛もまたフェリスを狙う者であるというのが判明し、彼女を守る為に矛を交えるしかなくなり。
「うーん、それが精一杯なら・・・・・・もういいや」
文字通り単純な戦闘力なら最強、文字通り全てを終わらせる彼女に対するならば何がいいか。単純な話である。終わりより誕生が圧倒的に上回ってしまえばいい。弱者の痛みをわからせる、恭弥の圧倒的な力、まさに暴力的。だがしかし、決着は勇者のような謎の少女により持ち越され、彼女は奇妙な依頼を恭弥へ持ち掛ける。
「ローゼ、殺しちゃってくれません？」
それは女神の暗殺依頼、しかしそれは恭弥の望むところ。当然である、勇者も女神も排除せねば平穏は守れぬのだから。だからこそ、ここからが本当の始まりなのである。
前巻を楽しまれた読者様は是非。
きっと貴方も満足できるはずである。
最凶の魔王に鍛えられた勇者、異世界帰還者たちの学園で無双する 2 (HJ文庫) | 紺野千昭, fame |本 | 通販 | Amazon
