読書雑記:そろそろ十月が終わるので、明日から三日間にかけて発売される新刊の中から個人的期待の新作及び続刊についてなお話。

こんばんは。そろそろ十月も終わりまして私が誕生日を迎える十一月が迫ってきましたが、この年齢になると特に感慨もない真白優樹です。一年生き抜きまた一つ、年を取るという事なのです。 では明日、明後日、明々後日にかけて新刊が発売されるという事で発売日前恒例、新刊の中から個人的期待の新作及び続刊について話したいと思います。

 

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七人の魔剣姫とゼロの騎士団 著:川田両悟先生 絵:GreeN先生

 

ではまずはMF文庫から。まず初めにこちら、アキトはカードを引くようですシリーズを手掛けられた川田先生の新作です。既に公式twitterも発足し精力的に宣伝が為されているという事で、どんな面白さがあるのか。楽しみですね。

 

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探偵くんと鋭い山田さん2 俺を挟んで両隣の双子姉妹が勝手に推理してくる 著:玩具堂先生 絵:悠理なゆた先生

 

続きましてはこちら。このブログでも記事にいたしました作品の続刊となります。今巻はプールなシーンもあり、新たな事件もありとの事で、どんな方向へと進むのか楽しみです。

 

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今はまだ「幼馴染の妹」ですけど。3 3年分の「ありがとう」だよ、先輩 著:涼暮皐先生 絵:あやみ先生

 

ではMF文庫最後の作品はこちら。やはり、このブログでも記事にいたしました作品の続刊となります。いきなり表紙の泣き顔で仕掛けてくる、担当様が阿鼻叫喚したと言われる今巻。果たして、どうなってしまうのでしょうか。

 

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不屈の冒険魂 雑用積み上げ最強へ。超エリート神官道 著:漂鳥先生 絵:刀彼方先生

 

ではここからはダッシュエックス文庫からの紹介です。まずはこちら、web原作となります新作となります。ダッシュエックス文庫の神官と言うと、某黒い神官の姿が思い浮かぶかもしれませんが、この作品の神官はどんな神官か。楽しみですね。

 

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スキルトレーダー【技能交換】 ~辺境でわらしべ長者やってます~ 著:伏(龍)先生 絵:ニノモトニノ先生

 

では続きましてはこちら。やはりweb原作の新作となります。わらしべ長者と言えば昔話ですが、スキルを交換していくとどんなスキルに行き当たるのか。そこは楽しみですね。

 

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『ショップ』スキルさえあれば、ダンジョン化した世界でも楽勝だ ~迫害された少年の最強ざまぁライフ~ 著:十本スイ先生 絵:夜ノみつき先生

 

ではダッシュエックス文庫から最後の作品はこちら。やはりweb原作の新作であり、こちらは私も原作を読んでいる作品です。結構なやり返しの爽快感があるのは間違いないので、書籍になるにあたりどんな展開を見せてくれるのか。そこが楽しみです。

 

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月50万もらっても生き甲斐のない隣のお姉さんに30万で雇われて「おかえり」って言うお仕事が楽しい2 著:黄波戸井ショウリ先生 絵:アサヒナヒカゲ先生

 

ではここからはオーバーラップ文庫の紹介です。まずはこちら、このブログでも記事にいたしました大人達の遅れてきた青春のお話な作品の続刊となります。今巻では家出した妹もやってくるという事もあり、どんな騒動が起きるのか。楽しみですね。

 

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最凶の支援職【話術士】である俺は世界最強クランを従える2 著:じゃき先生 絵:fame先生

 

続きましてはこちら、やはりこのブログでも記事にいたしました作品であり、一巻発売後に原作が整理されたうえで完結した作品の続刊となります。果たして、最強な者達も現れる中、次の作戦とは何か。気になります。

 

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D級冒険者の俺、なぜか勇者パーティーに勧誘されたあげく、王女につきまとわれてる1 著:白青虎猫先生 絵:りいちゅ先生

 

三作品目はこちら。web小説原作の新刊となります。果たしてぐうたらな男はどんな冒険を繰り広げるのか。楽しみですね。

 

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婚約破棄されてから聖女の力が覚醒したようです1 著:少年ユウシャ先生 絵:きさらぎゆり先生

 

最後の作品はこちら。二冊の新作、その片割れとなります。オーバーラップ文庫では中々見ない題材と作り方をされている気がしますが、どんな作品なのか。楽しみですね。

 

以上、期待の十作品でした。ではまた、明日から読んでいきましょう。

 

 

読書感想:世々と海くんの図書館デート(2) 夏のきつねのねがいごとは、だいすき。だいすき。だいすきです。

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前巻感想はこちら↓

https://yuukimasiro.hatenablog.com/entry/2020/10/20/233937?_ga=2.258138825.278350096.1597930789-1866782838.1445014628

 

さて、今巻の題名では何故三回も大好きを連呼しているのか。その答えは今からこの記事で綴っていく事で明かしていきたい。

 

出会いと結びの春が終わり、季節は夏。やってきた夏休み。それは世々と海君の二人でいれる時間がたくさん増える魔法の休み。

 

が、しかし。この村に海はない。だが夏祭りがある。だから海君が世々を夏祭りへ誘うのはある意味当然の流れの帰結であったのかもしれない。

 

だけどうまく浴衣姿に化ける事が出来ず困ってしまった世々。彼女へと手を差し伸べたのは、唯一彼女の秘密を知る友人、灯理である。

 

一方、そんな頃。親友である由鷹にアドバイスを受けた海君もまた、夏祭りへ向けて用意を進める。

 

そしてついにやってきた夏祭り。二人で手を繋いで縁日を巡って、りんご飴で間接キスをしたり、海君がきつねに化けてみたりして、最後は秘密の場所ないつもの場所で花火を見て、二人でランタンを空に飛ばして。

 

そんな二人に、今巻ではちょっとした試練が訪れる。それは由鷹と灯理のちょっとした喧嘩と、少しの間の二人の別離。そして海がいつかいなくなる事が、世々に遂に明かされてしまう。

 

喧嘩した友人二人の間を海君と一緒に駆け回って、仲直りの為に尽力した世々の心は揺れる。それは知ってしまったから。三年の先、いつか海君は都会へ帰ってしまうという事。

 

「でも、海くんは、高校生になったら東京へ戻ってしまうんですよね。」

 

「みんな知ってるのに、どうしてわたしに言ってくれなかったんですか。」

 

溜まりに溜まった想いが弾けてしまって、思わず責めてしまって。自分だって、きつねである事を海君に隠しているのに。自分だって、言えていない事があるのに。

 

ずっと先のことだと思っていたから、みんな知っているから。だから言えなかった、海君の悔恨をきつねの姿で思わず聞いた世々。その胸に溢れる想い、その名は。

 

「おかえりなさい、海くん。それから、ごめんなさい。わたし、海くんが大好き。」

 

やっと言えたおかえりなさいと共に溢れた想い、それは大好きという只一つの思い。三度言っても尚足りぬ、例え離ればなれになっても、何度同じ出会いを繰り返す事になろうとも変わらないと信じられる只一つの思いだ。

 

「おまつりのねがいごと」、「もしもしトンネル」、「だいすき。」

 

不朽の名作である三冊の絵本に見守られ、ゆっくりと深くなっていく二人の恋の色。

 

前巻を楽しまれた読者様、やはり野村美月先生の作品が好きという読者様は是非二冊合わせてよんでみてほしい。

 

きっと貴方も、この恋の続きが読みたくなるはずである。

 

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読書感想:魔女と猟犬

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さて、突然ではあるが画面の前の読者の皆様。貴方はもし自分が住んでいる国が滅びの危機に晒されているとしたらどうされるであろうか。もし抗う力があるのなら、必死に最後まで抗うであろうか。それともただ何もせずに、座して死を待つ道を選ばれるであろうか。

 

とある、中世ヨーロッパを下地とした異世界。強力無比な魔術師を多数擁する大国、アメリア。かの国は今、世界各地へとその侵略の魔の手を広げていた。

 

その戦火へと迫られ、少しずつ追い込まれ始めている小さな国があった。その国の名はキャンパスフェロー。かの国の領主であるバドは策を巡らせ、名案を思いつく。魔術師という毒に対するのならばこちらも毒を用いようと。

 

そう、彼が思いついたのは世界各地それぞれで凶悪な伝説を残す「魔女」達を味方に引き入れ対抗せんとする秘策であった。おりしも隣国である騎士の国レーヴェにて一人の魔女が囚われていた。彼女の名は「鏡の魔女」(表紙)。王妃の座に着かんとして囚われた魔女である。

 

魔女の身柄をもらい受ける為、急ぎ隣国へと騎士達を引き連れ旅立つバト。その騎士団の中に一人、暗殺者の少年がいた。彼の名はロロ。「黒犬」と呼ばれる、様々な暗殺技術を叩き込まれた暗殺者である。

 

そんな愉快な者達が集うこの作品では一体何が巻き起こるのか。その答えを簡単に言うのであれば、圧倒的に過ぎるファンタジーであり、圧倒的が過ぎるダークさ溢れる物語という事だ。

 

レーヴェとキャンパスフェロー、二つの国の間で巻き起こる陰謀、国同士の思惑が絡み合い、丁々発止の騙し合いを繰り広げ。そんな中へと何も知らず操られるがままに飛び込んでしまったバド達に待っているのは全滅の悲劇。彼等の命は所詮は国の捨て駒に過ぎず、簡単に命が炎の中に散っていく。

 

狂気に呑まれるか、それとも愛に生きるか。はたまた誰かへの忠義を貫くのか。

 

だが、この作品の中で生きている誰もが文字通り「生きている」。その息遣いすら感じられる程に生々しく、それぞれの心の中に抱えた感情を時に伏せ時に晒しながら全力で生き抜いているのである。

 

「オムラは私が殺すから」

 

「・・・・・・承知しました」

 

そして戦いの中。愛に気付けなかった魔女と殺せぬ優しさを持つ少年、ロロは出会い。約束を交わし、共に戦いの中へと飛び込んでいく。

 

圧倒的なまでに重厚、そして濃厚。そんなダークさと生々しい生の輝きに満ちたこの作品。

 

衝撃を受ける読書体験をしたい読者様、ダークなファンタジーが好きな読者様は是非。きっと満足できるはずである。

 

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読書感想:世々と海くんの図書館デート 恋するきつねは、さくらのバレエシューズをはいて、絵本をめくるのです。

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さて、突然ではあるが画面の前の読者の皆様。貴方は図書館に思い入れはあられるであろうか。かの本の匂いに包まれ独特の静寂感漂う図書館の空気がお好きという読者様はおられるであろうか。

 

昔々、という程でもなくこの時代。とある田舎の村。その近くの山の中。三人のお姉さんと暮らす女の子がおりました。

 

彼女の名は世々(表紙左)。彼女をちょっと見てみてください、どこか何か違うように見えませんか。それもその筈、何故なら可愛い彼女は狐の女の子だったのです。

 

そんな彼女には心惹かれる男の子がおりました。かつて小さなころ、いじめられていたところを助けてくれた名も知らぬ、格好いい男の子。

 

彼の姿を探せどその姿は村の何処にもなく。だけど今、再会の時はやってきました。彼の名前は海(表紙右)。ちょっと親との間に問題を抱えた、いつも図書館で勉強している男の子でした。

 

(以上、ちょっとした語り口の変更終わり)

 

つまりはそういう事である。この作品は海と世々、人間の少年と狐の女の子を中心に据えて綴られる作品である。

 

難しい言葉は分からない、だけど彼の隣にいたいし近くで彼を見ていたい。だから自分に読める絵本で顔を隠しながら、彼の隣で絵本を読む。

 

そんな彼女の視線に気付いていた海。彼の中に芽生えるのは自分でもよく分からない初めての感情。

 

その感情の名は「初恋」。幾多の想いを向けられてきた彼が初めて抱いた、誰かへの淡い想い。

 

その想いを自分の中で形にして、一歩踏み出し手を繋いで。

 

そんな彼の恋路は、「お客様」であり「王子様」の恋として狭い世界での話題をさらっていく。

 

だけど、それでも。お互いがお互いしか見ていないからこそ、例え周りに沢山の人がいたとしても、二人っきりの世界はいつでも創り出せる。

 

そんな二人を、海の親友である由鷹は時に揶揄いながらも温かく見守り。海にもうすぐ十年の片思いを続ける級長、灯理は何処か切なげに見つめて。

 

そんな頼れる仲間達に見守られる二人の恋は、初めてであるがゆえに初々しくて甘酸っぱくて。

 

初めてのヤキモチ、初めての手つなぎ。

 

「西室くんは・・・・・・彼女のことが、ものすごく好きなのね。」

 

時に急にあえなくなって離ればなれになって。そんな時でもお互いへの想いは募りに募る。

 

そんなふわふわでピュアな二人の恋を彩るのは、「うみ、ざざざ」や「てぶくろをかいに」を始めとした朽ちる事無き児童文学の名作たち。

 

画面の前の読者の皆様、どうか児童文学だからと侮る事無かれ。この作品は、確かに野村美月先生の色が強く出ている作品であり、何処か切ない特有の色を敢えて抑えた分、恋の色を強く出している作品である。だからこそ掛け値なしに甘く、面白い。

 

私はそう保証したい。この作品は、間違いなく野村美月先生の「ライトノベル」である。むすぶと本。シリーズにも勝るとも劣らない程に野村美月先生の世界への入門の一冊となるべき作品であり、先入観なんて捨てて是非読んでみてほしい。

 

敢えて子供向けだからこその、純粋で温かくて甘い恋の味が楽しめる筈である。

 

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読書感想:魔王が如く 絶対強者の極道魔王、正体を隠して学園を極める

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さて、突然ではあるが画面の前の読者の皆様。貴方は極道と聞くとどんな人物を思い浮かべるであろうか。龍が如くのようなゲームに登場した人物だろうか、それとも実際に存在した人物だろうか。只一つ言える事は、恐らくどんな極道であっても、一本その胸に秘めた芯がある筈、という事である。

 

魔王の魂を継ぎ、裏社会の魔族共を束ねる二代目魔王。彼の名はオーマ(表紙左)。

 

常日頃から鉄火場に身を置いてきた彼が、ある瞬間とあるものを読んだ。それは漫画。そこに記されていたキラキラと輝く学生生活に、オーマは憧れを抱いたのである。

 

それもまた当然の事であるのかもしれない。何処かの紅い目の誰かが言っていたが人は目にしたものが欲しくなる性質を持っている。だが、持っていないからこそ欲しくなる者だって一定数はいるのかもしれない。

 

そんな訳で、身分と力を隠して学生として名門であるクラウディウス高校へと潜入したオーマ。が、しかし。そう簡単にはいかぬのが物語の常であり、やっぱり彼が望むような平穏な青春は簡単には来なかったのだ。

 

それもまた、当然であるかもしれない。何故なら身分と力を隠していても、その凶悪なまでの強面はそのままであり、身分を隠していても身内等バレる所にはバレてしまうものであり。

 

 

そんな彼に声をかけ、生徒会へと招き入れた彼女、その名はツクモ(表紙中央)。名門出身でありながら気さくな人格者であり、彼の事を気にかけていてくれた良い生徒会長。

 

生徒会に入った事から始まる、オーマが望んでいた普通の青春の一端。

 

ある時は不良に絡まれ返り討ちにし、またある時は身内から美人局として送り込まれた刺客、ルシール(表紙右端)を魔の手から救い。

 

それでも楽しかった。それは彼女がいたから。生徒会での楽しい日々があったから。

 

「そいつの名前を教えろ―――俺がケジメをつけてやる」

 

「あの人に二度と手を出すんじゃねぇ」

 

だからこそ、そんな彼女に仇為そうとする巨悪は許してはおけぬ。その瞬間、学生と言う仮初の枷は解け目を覚ます。胸に秘めた仁義を貫き通す、一人の漢でもある魔王が。

 

時にどんくさくも一生懸命に。そして時に、仁義を通す極道の漢として。

 

これは、そんな一人の漢が不器用にも学園生活を謳歌する作品であり、恩義を返す為に仁義を通す、筋の通った漢らしい格好良さが見所となる作品である。

 

時に抜けたコメディ的な部分を見せてくれるからこそ、彼の格好良さは薄っぺらくないのだ。

 

そんな硬派で武骨な、昨今の作品の中では滅多に見かけないであろう面白さのあるこの作品。

 

どうか何も聞かず読んでみてほしい。貴方の感想を聞いてみたい次第である。

 

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読書感想:人生∞周目の精霊使い 無限の歴史で修行した元・凡人は世界を覆す

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さて、突然ではあるが画面の前の読者の皆様。貴方はもし、自分が生きてきた人生の中で一度だけ、今の自分のままで戻れるとしたらどうするだろうか。過去の自分が死んだりしたら一巻の終わり、そんな根本的な問題を抱えるとしても戻りたい歴史はあられるであろうか。

 

まず感想を書いていく前に、とりあえずこの表紙に注目してみてほしい。よくみると、表紙にいる四人中三人がよく似ていると、画面の前の読者の皆様は思われないだろうか?

 

それもその筈。何故なら、その三人は同一人物だからである。平凡な力しか持たぬも、世界で初めて時空を司る精霊、クロノスとの契約を交わす事に成功した精霊使い、その名はジレッド(表紙右下、表紙左上)。そして、彼の若き頃、今は未だ何の力も持たぬ少年時代、それこそがジレン(表紙右上)。孤児院の院長である育ての母親、シスター・ノア(ジレンの左隣)に育てられる未完の大器である。

 

精霊との契約には十年単位のリスクが伴い、強き精霊と契約する為にはそれこそ世代を重ね跨ぐほどの根気が必要。即ち、一代で精霊術を極めることなど到底不可能。

 

 だがしかし、ジレッドには一つの秘策があった。それは過去に転移し、幼き頃の自分を育て上げる事で、未来の自分である己を結果的に強くするという方法である。

 

過去に転移できるのは一人につき一回だけ。何度もやり直しなんて出来ない筈。だがそれすらも、己と過去の自分を融合させるという裏技で何度も繰り返す事を可能としていく。

 

そして幾度となく、幾度となく。数えて千年以上にもなる繰り返しと融合の果て、ジレッドは様々な者達と出会い、そして幾多の精霊と契約し従え、強さを増していく。

 

ある周回では、帝国軍との戦いの中へと乱入し危機に陥っていた精霊騎士、シルビアを救ったり。

 

またある周回では、召喚士養成学校に入学して力を示し、俊英であるエフィリーネに子作りを迫られたり。

 

更に戦争の先、入った研究所で異端の研究であった物理学を研究していたエルフ、ファノメネルの話から多大な気付きを得たり。

 

 

重力の精霊、雷の精霊。多数の見た事の無い精霊、そして四大精霊とも呼ばれる最強の精霊達。

 

その果てに待っていた、始原の精霊、否、神霊。遂に精霊使いの頂点を極めたジレッドは過去転移を取りやめる事を決め、ジレンの親代わりとして彼を好きに生きさせる事を最後に望む。

 

が、しかし。何か忘れてはいなかっただろうか。そう、この世界は力なき者は簡単に全てを奪われる厳しき異世界である。そして、ジレッド達が暮らす国には帝国の脅威がすぐそこに迫っていたのだ。

 

「そうか、よく分かった。死ね」

 

だが、脆弱な帝国軍。そして軟弱な精霊術士達など精霊術を極めたジレッドの前には何の障害にもなりはしない。

 

「クロノス。この世界は、滅ぶのか?」

 

だけど。幾多の歴史を変えうる行動をとり歴史に影響を与えても、歴史は何も変わりはしなかった。その理由は、この世界は遠からず滅びる事が決定しているからだ。

 

過去転移の経験上、あと十年は大丈夫。滅びゆく世界の中、ジレッドの手元に残されたのは過去の自分という最強の仲間と、孤児となった子供達と言う未完の大器。

 

そう、ここから本当の意味で始まるのだ。世界の崩壊を防ぐための、彼にしか出来ない戦いが。

 

この巻だけで言えば大河の源流、大きな物語の流れの始まりに過ぎず。だが、その分重厚で壮大な世界観を見せてくれて、心がワクワクするのがこの作品なのである。

 

大河的なファンタジーが好きな読者様、師走先生の作品が好きな読者様には是非読んでみてほしい。きっと満足できるはずである。

 

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読書感想:人工痴能と始める人生デバッグ入門 ドスケベAIが俺に童貞捨てさせようとしてくる

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さて、突然ではあるが画面の前の読者の皆様。貴方は将来のAI世界に何か望みはあるであろうか。どんな世界になってほしい、そんな望みはあるであろうか。

 

大企業であるACME社が富士山の麓に築いた、ありとあらゆるものがネットワークでコントロールされた最先端の街である実験都市。その開発に携わった科学者を両親に持ち、自身も天才プログラマーの片鱗を見せる少年、尋(表紙左)。

 

ある日、彼は突然ガチムチなマッチョに襲われるという修羅場に見舞われる。そんな彼を救ったのは、謎の少女、イヴ(表紙右)である。

 

彼女は言う、未来の歴史の行方は尋の童貞の行方に左右されていると。

 

一体どういう事なのかと言うと、将来的に身体を得てシンギュラリティの果てに自我をも獲得したアンドロイド、エクスマギアと呼ばれる存在がナノマシンを用いて人類の男性のみを滅ぼしてしまったと。

 

何を言っているか分からないかもしれないがつまりはそういう事であり、彼が童貞を捨てるか、それとも童貞を狩られるかによって未来が変わってしまうという事。

 

そして未来を守る為、尋の中学からの意中の相手である美沙姫へとアプローチをするのを手伝う為、イヴはサポートを申し出る。

 

が、しかし。そう簡単にはいかぬのが物語の常であるのが当たり前であり、当然のように様々なトラブルとハプニングが巻き起こる。

 

イヴの充電方法が尋のムスコを使った充電方法であったり。様々なトラブルを美沙姫に目撃されて誤解に次ぐ誤解を招いたり。

 

更には謎の転校生、アンナに恋人になれと迫られその場面をまた目撃されて誤解を招いたり。

 

そして何とか辿り着いた美沙姫とのデートの中、判明するのはアンナの正体。巻き起こる戦いの中、敗北し消えゆこうとする彼女の最後の願い。

 

「俺は・・・・・・アナを助けたい」

 

だがしかし、尋は彼女を助けたいと願い。

 

「私の好きな人はそんな人じゃないです」

 

その背を押すかのように、イヴは敢えて厳しく告げ彼の背を押し。

 

彼は成し遂げる。実験都市全てを用いた奇跡的な作戦を。

 

ド直球に性的なネタをこれでもかと炸裂させていて。更に真っ直ぐにドタバタを展開させていて。だがそんな中に純粋な想いとAIのままに頑張る尋が、何処か格好良いのがこの作品である。

 

ドタバタなコメディを楽しみたい読者様、性的に迫ってくるヒロインが好きな読者様。SFな作品が好きな読者様には是非読んでみてほしい。

 

きっと貴方も、満足できるはずである。

 

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