読書感想:やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく2

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前巻感想はこちら↓

https://yuukimasiro.hatenablog.com/entry/2020/07/14/233737

 

さて、既に付き合っている、否、最早将来的な結婚が既定路線であるという事が確約済み、つまりはもう婚約段階。そう言っても過言ではないこの二人の爆速攻略ラブコメ、今巻ではどんな色を見せてくるのか。

 

前巻の最後、前巻の感想記事でも書いた通り、直哉は小雪へと告白した。が、しかし。その告白は、小雪が正直な気持ちを伝えられるまで返事は「保留」となる。

 

が、しかし。既に言うまでもないだろう。この二人はもうバカップルと言っても過言ではない。そして未だ付き合っていない状態ながら、前巻にも増して甘々な恋愛劇が繰り広げられているのである。

 

「へー。じゃあ付き合ってもいない男の子の写真を保存してるんだー」

 

うぐぅっ・・・・・・!」

 

直哉の好意によりわざと隠し撮りした彼の写真を眺めて相好を崩し、付き合っているのかという問いに虚勢を張ったら一撃で打ち崩され。

 

「いらっしゃいませー。カップルさんですか?」

 

「ゆくゆくはそうなりますね」

 

級友に唆され、直哉に説き伏せられて泳げないにも関わらずデートで行ったプールで、臆面もなく言い放った直哉に撃ち抜かれ。

 

「今は子供かもしれないけど、十年後はどうなるのよ」

 

結衣の妹であり、直哉の嫁になるが口癖の少女、夕菜が直哉にじゃれつくのを見てやきもちを焼いて、嫉妬を隠せなくなったり。

 

ここまで読んで、やっぱり付き合う、恋人同士という単語の意味を問いかけたくなった画面の前の貴方、その考えは間違っていない。これでこの二人は付き合っていない。本当に付き合っていないのだ。

 

そんな彼女に振り回され、時に修羅場などの受難に巻き込まれ。前巻はまだ比較的余裕がある方だったと言わんばかりに、直哉もまた、年相応の少年らしさを引き出されていく。

 

時に密着されて慌てたり。時に可愛らしい修羅場になりかけて苦慮したり。だけど、彼がいるからこそ小雪の可愛らしい一面は引き出されていく。そして、彼女が「猛毒の白雪姫」と呼ばれる原因の切欠となったすれ違いを解決するのも、彼のその察しの良さが一因である。

 

追い詰められた人間の心理を推理し、見事に予想を的中させ、あとは小雪に任せると言わんばかりに任せ。

 

その後押しを受け、意外と身近にいた因縁の相手と、小雪は決着を付けに向かう。

 

そう、この二巻はただ甘いだけではない。小雪が素直な自分になろうとおっかなびっくりながらも少しずつ歩み出し、その本心が少しずつ知られていく。いわば白雪姫が普通の女の子に戻る為に歩き出す、成長が始まる巻なのである。

 

そんな中、最後に炸裂したとんでもない爆弾。受難の多かった直哉に降りかかった最大の受難。果たして無事、二人は主人公とヒロインとなれるのか。

 

前巻を楽しまれた読者様、やっぱりラブコメが好きな読者様にはお勧めしたい。

 

絶対に、そこの貴方も満足できるはずである。

 

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