読書感想:やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく6

 

前巻感想はこちら↓

読書感想:やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく5 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、突然ではあるが今巻の表紙をまずは見ていただきたい。初の二人での表紙であり、直哉のこれ以上ない程に穏やかな優しい目と、小雪の今までで一番の笑顔である。そう、表紙からして幸せに溢れている。何故か。それは当たり前、何故ならこの作品はハッピーエンドが約束されているから。後はそこに向かって突き進むだけなのである。

 

 

前巻の最後、小春のいる幸せな未来の光景。あとはそこまで辿り着くだけ。そこに至るまでの日常の一瞬、幸せに溢れた日々を描いていくのが今巻なのだ。

 

「どうして直哉くんが一緒のクラスなのよ!?」

 

「そこは喜ぶところだろ。なんで嘆くんだよ」

 

高校生活最後の一年、奇しくも同じクラスになる小雪と直哉。二人を見守る周囲の目は、結婚式を挙げたという話の流出により更に温かく。最早夫婦として扱われながら始まる最後の一年。

 

「だってこんな天然物・・・・・・へたに手出ししたらもったいないわ!」

 

賑やかな日々の中、小雪の親友である恵美佳と、不良に見られるが実は心優しい動物病院の息子である伏虎の天然もののもどかしいラブコメを見守り、にやにやしたり。

 

「えっ? これくらい普通でしょ? だってほら、みんなもしてるし」

 

二人の実態を皆に広めるべく新聞部の密着取材を受けてみれば、無自覚な甘々といちゃいちゃで周りの新米カップルたちに勇気を与えながら、恋人を超えた絆を見せつけたり。

 

「負けとか勝ちとかないだろ。小雪のことが大好きなのは一緒なんだから」

 

更には小雪と朔夜しかいない白金家にひょんな事からお泊りする事になり、小雪をどれだけ好きか、朔夜と火花を散らすことになったり。

 

けれど、ラブラブなのは変わらない。それは覚めるどころか深まり、未来へと続いていく。

 

 

「優しくしてくれるって約束してくれるなら・・・・・・だけど」

 

同じ大学で過ごすキャンバスライフと、お互い一人暮らしな半同棲生活。小雪の不器用な誘惑に危うく理性が壊れそうになって、悶えたり。

 

小雪、俺と出会ってくれてありがとう」

 

社会に出て、結婚して、小春が生まれて。ひょんな事から直哉の浮気疑惑が持ち上がり、全てを察している小春が見守る中、小雪と直哉が仲直りしたりして。

 

 

「大好きじゃなかったら、あんなにべったりしてません!」

 

そして、ラブコメは次代へ続いていく。直哉の察しの良さを受け継いだ小春と、幼馴染である良太のラブコメの幕が上がっていく。

 

幸せは続き、次代へと。そして繋がり、広がっていく。どこまでも。

 

さぁ、画面の前の読者の皆様も限界まで共に砂糖を吐こうではないか。

 

それこそが、この作品への送辞になるのだから、きっと。

 

やたらと察しのいい俺は、毒舌クーデレ美少女の小さなデレも見逃さずにぐいぐいいく6 (GA文庫) | ふか田さめたろう, ふーみ |本 | 通販 | Amazon