読書感想:飛び降りる直前の同級生に『×××しよう!』と提案してみた。2

 

前巻感想はこちら↓

読書感想:飛び降りる直前の同級生に『×××しよう!』と提案してみた。 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、愛にど真ん中なバカであるけどちゃんと大切なものは見えている、いわば「頭の良いバカ」である貴一とそんな彼に助けられた胡桃という割れ鍋に綴じ蓋的なバカップルであるこの二人。貴一のある意味真っ直ぐすぎる愛に胡桃は救われている訳であるが、ここで彼女が幸せに辿り着くために必要なものは何であるか、画面の前の読者の皆様はお察しであろう。それ即ち「過去の清算」。かつて自分の望まぬ輝きが崩壊させてしまった、家族の形に向き合わなければいけないのである。

 

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読書感想:俺のクラスに若返った元嫁がいる2

 

前巻感想はこちら↓

読書感想:俺のクラスに若返った元嫁がいる - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、前巻で記憶の蘇りと、推しの漫画家を救うために共に行動した事で、再び絆を結ぶことに成功した航平と柚花の二人ではあるが。ここで画面の前の読者の皆様に問うてみたい。人が真に孤独になる時は、真の意味で死ぬ時は。果たしていつであるのだろうか。

 

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読書雑記:発売日前恒例、新刊紹介なお話。ガガガ文庫編。及び富士見ファンタジア文庫編。

こんばんは。新型コロナの気配が徐々に近づいてきている気配のする真白優樹です。何とか感染は避けられるよう、予防はしっかりとしていきたいですね。さて本日は明日発売のガガガ文庫富士見ファンタジア文庫の新刊の中から、このブログで紹介予定の作品についてお話したいと思います。

 

読書雑記:十一月中旬から下旬にかけての個人的要注目な新刊のお話。 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

一部作品は上記の記事で少しだけ深堀しておりますので、宜しければご覧ください。

 

ガガガ文庫

 

 

・恋人以上のことを、彼女じゃない君と。

 

・著:持崎湯葉先生 絵:どうしま先生

 

それではまず最初の作品はこちら。こちらは上記の記事でも少しだけ深堀している作品となります。果たして気持ちいいだけの関係から始まる、大人な関係とはどんなものか。癒し効果に期待していきたいですね。

 

 

・ここでは猫の言葉で話せ3

 

・著:昏式龍也先生 絵:塩かずのこ先生

 

二作品目はこちら。アーニャが夏休みを謳歌する中、囚われの少女を助けた事で事態が動く今巻。果たして殺し屋の夏休みとはどんなものか。注目していきたいと思います。

 

 

・高嶺さん、君のこと好きらしいよ2

 

・著:猿渡かざみ先生 絵:池内たぬま先生

 

三作品目はこちら。恋人同士となっても迷走する中、間島君の過去を知る後輩が現れる今巻。今巻ではどんな波乱が待っているのか。注目していきたいですね。

 

 

・両親が離婚したら、女社長になった幼馴染お姉ちゃんとの同棲が始まりました

 

・著:shiryu先生 絵:うなさか先生

 

四作品目はこちら。こちらも上記の記事で少しだけ深堀した作品です。果たして、令和の甘やかしとはどんなものか。期待したいと思います。

 

富士見ファンタジア文庫

 

 

・この教室は、武力に守られている

 

・著:阪田咲話先生 絵:SOLar先生

 

続きましてはファンタジア文庫からの紹介です。こちらは第三十四回ファンタジア大賞にて入選された作品となります。どこか懐かしいガンアクションの気配がする今作品、果たしてどんな疾走感がみられるのか。古きラノベ読みとして期待したいですね。

 

 

・双星の天剣使い1

 

・著:七野りく先生 絵:cura先生

 

二作品目はこちら。こちらは上記の記事でも少しだけ深堀しました作品です。果たして七野りく先生が描きたかった中華ファンタジーとはどんなものか。心から楽しみですね。

 

 

・ニチアサ好きな転生メイド、悪を成敗する旅に出る ~気づいたら、ダメ王国を立て直していました~

 

・著:日の原裕光先生 絵:香川悠作先生

 

三作品目はこちら。こちらも上記の記事で少しだけ深堀した作品です。果たしてニチアサ的な熱さは何処まで見られるのか。爽快感を楽しみにしたいと思います。

 

 

・オーク英雄物語4 忖度列伝

 

・著:理不尽な孫の手先生 絵:朝凪先生

 

四作品目はこちら。第三王女の結婚が迫るビーストの国で、第五王女から一目ぼれされる今巻。始まりから大勝利ですが今巻ではどんな闇に触れていくのか。期待したいと思います。

 

 

・放課後の聖女さんが尊いだけじゃないことを俺は知っている4

 

・著:戸塚陸先生 絵:たくぼん先生

 

五作品目はこちら。完結巻となるらしい今巻、果たして最後に待っているのはどんな景色か。最後まで期待していきたいと思います。

 

 

・新米錬金術師の店舗経営07  疫病を退治しよう!

 

・著:いつきみずほ先生 絵:ふーみ先生

 

それでは最後、六作品目はこちら。疫病の発生により引き続き領主代理として働くらしい今巻。錬金術師としての腕前が問われそうな難局をどう乗り切るのか。期待したいですね。

 

以上、期待の十作品でした。では明日を待ちましょう。

読書感想:呪われて、純愛。2

 

前巻感想はこちら↓

読書感想:呪われて、純愛。 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、己の「業」に囚われて搦めとられて落ちていく。縋りつかれて、悪い魔女に騙されて、清純な白雪姫を知らぬ所で裏切って、より深みへ入り込んでいく。正しく「純愛」が作り出す地獄、というのは前巻を読まれた読者様はご存じであろう。そしてこれもまた忘れてはいけない。廻も魔子も白雪も、何処も特別なものはない普通の子供であるという事を。隠そうと思っても、隠しきれる保証はない。信じようと思っても、無条件に信じられるという保証もない。

 

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読書感想:あおとさくら2

 

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読書感想:あおとさくら - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、青春とは何なのであろうか。一瞬しかない時間、その時にしか出来ない回り道、青くて若いからこそ出来る、無茶無謀。その答えの数はきっと、星の数とは言わずとも、箱に詰められたチョコ菓子の数くらいには、幾多のカードを組み合わせたデッキの枚数くらいにはあるのかもしれない。だが、この作品を見ているとこう言える。青春とは、そこから繋がるラブコメとは―――君がいなければ意味がない。君無くしてはありえない、それが青春の答えなのかもしれない。

 

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読書感想:妹はカノジョにできないのに3

 

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読書感想:妹はカノジョにできないのに2 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 妹になりたいと言う晶穂の願い、カノジョになりたいと言う雪季の願い。二つの願いの狭間、そこに立たされている春太という状況は画面の前の読者の皆様はもうご存じであろう。二人のヒロインの間で感情が行き来し、何方かが立てばもう片方は立たぬ。正に薄氷の上の綱渡り、と言ってもいいかもしれない。だが、今巻はその綱渡りが更に過酷さを増していく巻なのである。どうやらこの作品における神様は、残酷な悪戯が好きらしい。神は何処まで彼等を試す、そう言いたくなるような巻なのである。

 

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読書感想:ミミクリー・ガールズ II

 

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読書感想:ミミクリー・ガールズ - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、クリスティやマーリンはすちゃらかなノリでドタバタ、和気あいあいとしている訳であるが、忘れてはいけない。その中身はタバコと酒と硝煙の似合うであろうおっさんであるという事を。そんな彼等は、こんな体でも任務に向かう。時に幼女を偽りながら、大人として。そんな彼等のオトナの渋さが垣間見えるのが今巻なのである。

 

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