読書感想:ログアウトしたのはVRMMOじゃなく本物の異世界でした2 ~現実に戻ってもステータスが壊れている件~

 

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読書感想:ログアウトしたのはVRMMOじゃなく本物の異世界でした ~現実に戻ってもステータスが壊れている件~ - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、前巻でデスゲームから息抜き、現実世界に帰還してみれば、平行世界染みた別の世界に来ていた少年、玲人。彼には会いたい人がいる、というのは前巻を楽しまれた読者様であればもうご存じであろう。かつての世界で生き延びた筈の仲間達、果たしてあの日ともにあの世界を駆け抜けた仲間達は何処にいるのか。その手掛かりの一端が語られ、世界が本格的に始まるのが今巻なのである。

 

 

前回、強敵である魔物を討伐した事で玲人の住まう市を防衛する討伐部隊の一員である柚夏に勧誘されるも、今の場所で学べることは多いからと辞退し。再び学園生活に戻り、雪理にライバル意識を抱く同級生、美由岐(表紙右)と関わったりしながら。穏やかな日常の中、玲人の心の中には自分の現在置かれている状況へ対する迷いが生まれていた。果たして、本当は自分の世界ではないこの世界でどう生きるべきか。悩む中、かつて自身がプレイしたゲームである「アストラルボーダー」のβサーバーがオープンすると言うお知らせが届く。

 

 英愛と共に、再び潜るゲームの世界。その世界ではデータの繰り越しはない。つまりは玲人はまた一から始める、筈だった。だがしかし、試しにスキルを用いてみれば問題なくスキルが使用できて。驚きの中で感じるのは、かつての世界との繋がり。その繋がりの中に、かつて共に戦った仲間の気配を感じ。何処かに残っている筈の仲間の影を探し、玲人は一人動き出していく。

 

始まったばかりでは勝てぬ筈のモンスターを英愛と共に退け、ゲーム内で「猪頭」という異名で有名となり。ゲーム内で仲間を得ながら探索を続ける中。強大な敵との戦闘イベントの中、仲間の声が脳裏に響くその中で。白く染まった世界の中、確かに感じるのは友の影。確かに聞こえた、友の一人の言葉。

 

『絶対にもう一度会える・・・・・・俺は諦めない』

 

 確かに知った、かつての世界とこのゲームを通じて繋がっている事を。向こうの世界に、会いたいと望んだ人達がいるという事を。

 

魔物を討伐し冒険の術を学ぶ日々が再び始まる中、確かに面影は重なる。そして世界が大きく動き出していく今巻。まだ彼の戦いは、ここで始まったばかりなのである。だからこそ、ここからがきっとこの作品の本番なのである。

 

前巻を楽しまれた読者様は是非。

 

きっと貴方も満足できるはずである。

 

ログアウトしたのはVRMMOじゃなく本物の異世界でした 2 ~現実に戻ってもステータスが壊れている件~ (ダッシュエックス文庫) | とーわ, KeG |本 | 通販 | Amazon