読書感想:『おっぱい揉みたい』って叫んだら、妹の友達と付き合うことになりました。2

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前巻感想はこちら↓

読書感想:『おっぱい揉みたい』って叫んだら、妹の友達と付き合うことになりました。 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、この作品の主人公である夏彦とヒロインである未仔は前巻で付き合いだし、更には未仔の両親にご挨拶までしている。そんな二人が、覚めたり止まったりすることがあるだろうか。否、そんな訳がある訳もない。それは既に、画面の前の読者の皆様であればもうお察しなのではないだろうか。

 

「コイツ・・・・・・、ガチ勢の変態やん・・・・・・」

 

思わず琥珀にガチのトーンでドン引きされるほどに。付き合ってから妄想止まらず、寧ろどんどんちょっとアレな妄想まで溢れ出し。どう見ても気持ち悪い、そんな様子が止まらぬ程に幸せ絶頂な夏彦。

 

「未仔ちゃんに相応しい男になるまでは、清い関係でい続けるって!」

 

が、ただ幸せに浸るだけではなく。真っ直ぐ純粋な愛を向けてくれる彼女に相応しい存在になりたい。誰にも否定できぬ目標を抱え、今日もバカ騒ぎをしたりしながら夏彦は何かできないかと模索していく。

 

「ナツ君のしたいことは、全部受け入れたいんだもん」

 

そんな彼を見守る未仔は、相変わらず純粋な愛を彼に捧げ。彼の事を全て、その欲望も含めて受け入れたいと、まるで包み込むかのような愛を捧げる。

 

 では、今巻の波乱は一体誰が連れてくるのか。それは夏彦の親友、草次とその恋人である奏。バカップルとしての先輩である二人の、ちょっとしたすれ違いからの危機である。

 

自分には秘密にしている、何処かへの外出。何故教えてくれないのか、募る不安。

 

その不安へと切り込んでみれば、真相は何てことない事。ただ、サプライズで誕生日プレゼントを渡したいと言う、男の子だからこそのちょっとしたプライドと恋人だからこその思い。

 

その想いに付き合い、自らも秘密のバイトをする事にし。だが、間が悪く未仔に露呈してしまい、二人の関係はすれ違う。

 

・・・と、思われただろうか?

 

「未仔ちゃん! 誤解を招くようなことをしてごめんなさい!」

 

「ナツ君! 勘違いしちゃってごめんなさい!」

 

ちゃんとお互いの事が分かっている、以心伝心と言わんばかりに繋がっている。だからこそすれ違ったりなんてしない。

 

「俺と未仔ちゃんの理想のカップルが、いつまで喧嘩してんだよ! 何で素直にならないんだよ!」

 

「恋人同士なら安心させてあげればいいじゃないですか! 好きなら好きって伝えればいいじゃないですか!」

 

 そして、バカップルだからこそ見せつけられる。先を行っていたカップルにこれでもかと、落ち着きの前にあった筈の熱々のラブラブを、これでもかと。

 

止まるどころか加速する。覚めるどころか燃え上がる。男の浪漫、夢の全てがここにある。そう言わんばかりに思春期特有のリビドーが迸る中、付き合っているからこその甘々が更に深まる今巻。

 

前巻を楽しまれた読者様、やはり甘々バカップルラブコメが好きと言う読者様は是非。

 

きっと貴方も満足できるはずである。

 

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