読書感想:カンピオーネ! ロード・オブ・レルムズ

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問:貴方の一番好きな丈月先生の作品は?

 

答:クロニクル・レギオン(私の場合)

 

さて、丈月城先生といえばカンピオーネ!シリーズや盟約のリヴァイアサンシリーズを始めとして数々の人気作を手掛けられた先生であり、ダッシュエックス文庫においてもクロニクル・レギオンシリーズを創刊の頃に手掛けられ、神域のカンピオーネスシリーズを手掛けられた先生として画面の前の読者の皆様も記憶されている方が一定数いると信じたい。そんな丈月先生が今回、何を手掛けられたのか。

 

その答えは、丈月先生の十八番のまるで大怪獣バトルかと言わんばかりの大規模破壊が伴うド派手なバトル。そしてまるでスーパー丈月大戦かと言わんばかりの、主人公同士のクロスオーバー、そして激突である。

 

魔王としてはまだ未熟、直接戦闘には向かぬ蓮(表紙右)。彼の前に立ち塞がり強大な力を振るうは我らが主人公にして魔王、草薙護堂(表紙中央奥)。

 

十の強力な超必殺技を振るう護堂に対し、持てる手札を全て用い一瞬のスキをついて強烈なクロスカウンターを叩き込む蓮。

 

そんな二人が並びあい、敵として挑むはウルスラグナの伝承を元にした戦いの神、ヴァハグン。

 

「反撃開始といくぞ、後輩!」

 

護堂の権能が吠え、その隙を突き間をカバーするかのように炸裂するのは蓮の権能。

 

ではそんな心躍るような戦いを繰り広げている彼等は何処にいるのか。ここは変革を迎えつつある英雄界、ヒューペルボレア。神殺しの魔王達の影がそこかしこに見える、正に人外魔境と言わんばかりのこの世界。そこに殴り込みをかける新たな主人公、その名は雪希乃。(表紙左)軍神の末裔にして、魔王を殺す者、勇者である。

 

勇者と魔王、そして神々。これだけ聞くと画面の前の読者の皆様は分かっていただけただろうか。

 

そう、ここより始まるは異界の戦い。誰も見たことのない魔王と神と勇者が覇権を競う、一瞬たりとも油断できない戦いの渦なのである。

 

この巻はまだ始まりに過ぎない。それでも、既に心躍る要素は集っている。

 

だからこそ、こんなにも心がわくわくするのだろうか。

 

丈月先生の作品が好きな読者様、カンピオーネ!、または神域のカンピオーネスシリーズが好きな読者様は是非読んでみてほしい。きっと、心躍るほどに満足できるはずである。

 

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