読書感想:転生王女と天才令嬢の魔法革命

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https://www.amazon.co.jp/dp/4040734769/?tag=a8-affi-287285-22&a8=um8TvmNQPVk-N_lilJ.lm8kHkng9RnIiDJ.1N_._k1FQPV8ksc8mAn6VUVRd6dI.z1Eni78hzm8TMs00000009884001

 

百合っていいよね!

・・・失礼しました。

 

さて、小説家になろうで大人気を博する王道ファンタジーに少女同士の百合を絡めたこの物語、百合ではあるがどっちかと言えば相棒同士といった感じの関係であり、共に手を取り協力し合い強大な敵へと挑んでいく。

 

この二人の関係において特筆すべき点と言えばやはり転生王女、アニスフィア(表紙左)の性格ではないだろうか。彼女は決して万人に受け入れられる王ではないのかもしれない。だけど周囲から奇天烈と言われようと己の道を突き進む。彼女を支える夢とは何か。

 

それは、魔法使いになりたいという転生者だからこその夢。だけど・・・哀しいかな彼女は絶望的なまでに魔法に愛されていない。

 

だけどそれでも己の道を信じて進む。そして道に悩む誰かに心のままに手を差し伸べる。それこそが彼女の王道であり、万人には受け入れられずとも誰かの心を魅了する光となっているのである。

 

そんな彼女に攫われ、私の尊敬する先達のブロガーである少女小説読みのラノベ読みの方からすればテンプレかというツッコミが出そうな程によくある、婚約破棄というまるで少女小説の導入のような状況から救われた少女、ユフィリア(表紙右)。

 

彼女は言うなれば、傷ついた宝石の原石。奇跡的なまでに魔法に愛され、王妃となる敷かれたレールの上を今まで進んでいて。

 

だけど、そのレールの上しか進んでこなかったから、それ以外が分からない。なのに突然その道を壊されてしまったからこそ傷つき光を見失う。

 

きっと必然だったのだろう。互いにどこか欠落を抱え、故にまるで比翼連理のようにぴったりと当てはめ合える二人が出会えたのは。

 

繋いだその手が未来を、歴史を創造していく。彼女達はこれからどんな未来を作り出すのだろうか。