読書感想:男嫌いな美人姉妹を名前も告げずに助けたら一体どうなる?7

 

前巻感想はこちら↓

読書感想:男嫌いな美人姉妹を名前も告げずに助けたら一体どうなる?6 - 読樹庵

 

 さてさて、いよいよこのシリーズも七冊目、前巻で隼人の鋼の理性が決壊、完堕ちして決定的な一戦を踏み越えたというのは前巻までを読まれている読者様であればご存じであろう。只の恋人、という枠組みは最早飛び越えているようなものであるが、より更に思いは深まっていく訳で。最早余人の入り込む隙間なし、なこのラブコメは果たしてどんな方向へ向かっていくのか。

 

 

という話になる訳だが、最早よそ見も無いわけで。と言う事はどうなるのか、というと。亜利沙と藍那の箍の方が外れてしまって、より性行為を前提にした誘惑が強くなる、という訳で。より一気に官能小説な方向へ踏み込んでいきながら秋を迎える訳である。

 

「俺・・・・・・やっちゃったんだよな」

 

「二人のこと、何があっても守るから」

 

その前に夏のエピローグ、夏祭り。身体を交えて数日、まだ余韻冷めやらず浮ついてしまって。そんな中、三人で向かった夏祭り、亜利沙と藍那は偶々遭遇した級友たちからも注目を集める程の雰囲気の変化を見せ。改めて隼人は二人を守る事を誓う。

 

「ということは、そういうことなんだよな?」

 

そんな隼人を見、姉妹が更に心ときめかせ。二回目はお外、人込みから外れた神社にて。お互い期待していたから、確認は僅かに。より自然に、肌を重ねるステップへ。

 

その一件の後、風邪をひいてしまった隼人は姉妹の家で看病される事に。その最中、ふと進路という真面目な話に。姉妹共に、隼人のお嫁さんという進路以外にも自分の進路を何となく決めていて。隼人の中、少し引っ掛かりがあったりして。

 

とまぁ進路に悩むのはまだもう少し先。二学期、まずは巡ってくるのは体育祭。同じクラスである亜利沙と隼人が二人三脚で組むことになり、藍那がやきもちを焼いてしまったり。

 

「俺が君を連れてく」

 

何はともあれ練習、そして本番。二人三脚で転んでしまった亜利沙を隼人がお姫様抱っこでゴールまで運んだり、皆から隠れて、姉妹を味わってみたりして。

 

「こんなに幸せでいいのかな」

 

そして体育祭の後、興奮冷めやらぬ中。訪れるのは三人で、ではなく二人で、という珍しい機会。まずは亜利沙とお風呂場で激しく交わって、思い募らせる藍那をベッドの中で激しく抱いて。こんなに幸せでいいのかな、と思いつつ藍那がそれを許してくれたりして。より思い深めて、賑やかな日々を過ごしていくのだ。

 

性行為が前提になるからこそより過激に踏み込んでいく今巻。シリーズファンの皆様は是非。きっと貴方も満足できるはずである。

 

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