
前巻感想はこちら↓
読書感想:負けヒロインが多すぎる!6 - 読樹庵 (hatenablog.com)
さて、前巻の感想を書いた時は未だアニメは始まっておらず今、この感想を書いている時には始まっている訳だが。アニメになってみると、負けヒロイン達の負けっぷりがより際立って見えるのは私だけだろうか。やはり絵になると、彼女達の心情がより鮮明に見えて、負けっぷりが際立っているように見えて。負けヒロイン達のキャラの曲者度合いもまぁ、とんでもないと改めて分かると思われる。
ヒロインとしてはやはり檸檬が癒しとも言えるこの作品。しかし画面の前の読者の皆様、こうは思われなかっただろうか。負けヒロインのパターン、もう残ってるのなくね? と。 しかしまだあった、とわかるのが今巻なのだ。
「その子いま停学中だから、学校には来ていないの」
和彦達も二年生になり、檸檬とはクラスが分かれ。文芸部に迫る廃部の危機。一先ず新入生がいないと大ピンチ、そんな中で小抜先生から紹介されたのは、友人の妹、リコ(表紙)。しかし聞いてみれば入学早々騒動を起こして停学中というとんでもない地雷臭。一先ず仮入部、という事でフードコートで歓迎会をし。その後で見かけたのは現国の田中先生とリコが言い争っていた現場。どういう事か、と天愛星に調査してもらえば、どうも田中先生は元文芸部の顧問、との事。更に杏菜たちが調べたところ、どうもクラスでの評判も微妙との事。ちょっと不安を感じる中、歓迎会として隣の市のイオンモールに出かけ。そこで、リコの姉と田中先生に出会った事で、和彦はリコの負けヒロインとしての事情を知ることに。
「・・・・・・少し、話しを聞いてもらっていいですか?」
その理由とは、田中先生とは幼馴染であり好意を寄せていたが、彼からは妹としか認識されず、姉とくっついたというもの。一つでも爪痕を残す為、姉のドレスを着て写真を撮るために夜の結婚式場に忍び込んだ、というどう考えても不法侵入をやらかしたという事。
「私を手伝ってくれるんですね!」
しかもどうやらリコはまだ諦めていない様子で、更なる作戦を考えているらしく。和彦の不用意な一言から、何故か手伝う事になってしまい。リコのリベンジ大作戦、爪痕を残し諦めて消化するための作戦が幕を開ける。
「君はそんな人じゃない」
それは一般的に見れば間違っているであろう行い。普通なら止めるであろう。しかし彼等は止めない、それが彼等の青春の形だから。その中でリコの思いに向き合い、止めるどころかむしろ背を押して。 皆で一つの騒動を越えて、リコも正式に仲間入りするのだ。
より人間関係がカオスになる中、和彦の成長が光る今巻。シリーズファンの皆様は是非。きっと貴方も満足できるはずである。
Amazon.co.jp: 負けヒロインが多すぎる! (7) (ガガガ文庫 ガあ 16-7) : 雨森 たきび, いみぎむる: 本