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読書感想:放課後の迷宮冒険者2 ~日本と異世界を行き来できるようになった僕はレベルアップに勤しみます~ - 読樹庵 (hatenablog.com)
さて、異世界と現代日本をのんびりと行き来して、自由気ままに冒険に励む我らが主人公、晶。彼が変人である、というのは画面の前の読者の皆様もご存じであろうか。そんな彼は基本的にソロで行動するが、時に誰かと組んで行動する事もある。と、いうのは画面の前の読者の皆様もご存じであろう。それもまた、彼の人徳と言うか魅力であるのかもしれない。
「おまえ、魔法使いだろ? 面白い属性を持っているな?」
そして、そんな彼を最初に見出したのは、晶の魔法の師匠、ベアトリーゼ(表紙右)である。ではその出会いとは何だったのか。それは最早誘拐、拉致のようなもの。ド・メルタに転移して数日、それなりにのんびりと足場を固めていた晶を捕まえ。自分に対する人助けの代わりに、魔法を教えるという名目で強引に師匠になったのであった。
「なら、やった方がいい。というかやれ。すぐやれ。いまやれ」
そんな彼女に再び拉致され、訪れたのはガンダキア迷宮と新たに繋がった、新たな階層。暫定的に「楽土の温泉郷」と名付けられたそこで、「熊山嵐」と呼ばれる巨大版サン〇パンが如き魔物を討伐する事になり。そのご褒美、と言わんばかりに魔物の核石で一瞬だけ本来の力を取り戻した師匠に、改めて協力を誓う事となったり。
更には魔王を倒したガチ勇者であるライオン丸先輩に駆り出され、内臓が如き様相を見せるダンジョンで、サナダムシが如き気持ち悪い魔物を倒す事となったり。
「そう、出ないといけないのよ」
そんな中、突然彼の元に持ち込まれるのは、ポーション品評会への出席依頼。ギルドマスターのねじ込みで強引にポーションマイスターになった晶は、強引にでも出席しなくてはいけなくて。嫌々ながらも適当な研究結果を携え、訪問してみれば目撃するのは零細工房の置かれている危機的状況。 襲い掛かってくる刺客をぶっ飛ばし、更には適当な研究結果が、とある種族から受け入れられ、結果的には何とかなる事となって。
「そうそう。ちょっと遊びに行ってみる?」
そんな中、ペットの希少動物が出来たり、異世界のダンジョンでのトイレ事情を目撃する事となったり。その中でエルドリッドを巻き込んで、第二次現代日本に遊びに行く計画が幕を開けていくのである。
よりのんびりしながらも、少しずつ晶の心の底も見えてくる今巻。シリーズファンの皆様は是非。
きっと貴方も満足できるはずである。
放課後の迷宮冒険者 3 ~日本と異世界を行き来できるようになった僕はレベルアップに勤しみます~ (GCN文庫 ヒ 01-03) | 樋辻臥命, かれい |本 | 通販 | Amazon