読書感想:パワハラ聖女の幼馴染みと絶縁したら、何もかもが上手くいくようになって最強の冒険者になった2 ~ついでに優しくて可愛い嫁もたくさん出来た~

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前巻感想はこちら↓

読書感想:パワハラ聖女の幼馴染みと絶縁したら、何もかもが上手くいくようになって最強の冒険者になった ~ついでに優しくて可愛い嫁もたくさん出来た~ - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、この作品においては主人公であるイグザは世界を救う為に、聖女を嫁にしなければいけない。だが、それだけが勇者の行いではない。世界に蔓延る悪を討ち果たすのも、神の御使いとなり勇者となった彼の役目なのである。

 

 

 

そう、この世界には悪が蔓延っている。もうこれでもかというほどに。魔族と戦う前に先に何とかした方が良いのではないか、というくらいに人の世には不正と腐敗が蔓延っている。

 

 そんな闇へと立ち向かっていく者達がいる。それこそが聖女と女神達。そして彼女達の助けとなり救う事こそがイグザの役目なのだ。

 

風と死の女神、トゥルボーが睨み、彼女に育てられ薫陶を受けた「斧」の聖女、オフィール(表紙右)が子供達で構成される盗賊団を率い襲っていた商業都市、アフラール。その街の裏で開かれていたのは奴隷市。華やかな都市の裏で行われていた、人の尊厳を踏みにじる悪行。

 

軍事都市ベルクアの王女であり、笑わない「弓」の聖女、ザナ。彼女を悩ませていたのは大切な人の死、そしてそれにより暴走する王の愚行。

 

そして、彼女を追いこんだ死の元凶となった、最大の大国ラストールを統べる若きに過ぎる王、ヴァエル。彼が己の内に秘めていたのは、多大なる野心とその為には己を含め何もかもを捧げる程の狂気。

 

 この世界に様々に存在する無数の悪意。それはエルマの荷物持ちだった時にはどうにも出来ぬものだった。だが、自分には今、それを解決するための力がある。その身を突き動かすように心の内で燃え盛るもの、それは熱く正しき義憤の思い。

 

「・・・・・・そうだな。でもそれは―――あんたをぶっ飛ばしてからだッ!」

 

その悪事、見逃せない。許すわけにはいかない。だから戦う、正しき怒りをその胸に腐敗を撲滅するために。

 

そんな彼の心意気に惹かれ、オフィールとザナが新たなる嫁として集い。トゥルボーにより与えられた「完全蘇生」、禁忌と言っても過言ではない力が新たなる力を与える。

 

珍道中となりつつあるエルマの現状を時折語りながら、それと対照的にどんどんと活躍の場を広げていくイグザ。彼の活躍による熱さと爽快感が更に高まる中、囁かれた謎の名前が世界に謎を投げかける今巻。

 

道も見え、いつかはエルマとも向き合わなければならぬ時が来る。その時、彼が選ぶのはどんな選択肢なのだろうか。

 

前巻を楽しまれた読者様、やはりなろう的王道のファンタジーが好きな読者様は是非。

 

きっと貴方も満足できるはずである。

 

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