読書感想:パワハラ聖女の幼馴染みと絶縁したら、何もかもが上手くいくようになって最強の冒険者になった4 ~ついでに優しくて可愛い嫁もたくさん出来た~

 

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読書感想:パワハラ聖女の幼馴染みと絶縁したら、何もかもが上手くいくようになって最強の冒険者になった3 ~ついでに優しくて可愛い嫁もたくさん出来た~ - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、前巻で出現した「聖具」の対となる「神器」を持ち、イグザの嫁である聖女達を遥かに凌ぐ力を持つ亜人の聖者たち。彼等の出現により世界観に謎が増したわけであるが、画面の前の読者の皆様、特にシリーズ読者である皆様は真実を知りたいのではないだろうか。ご安心してほしい。今巻では真実の一端に触れていくので。

 

 

そしてこう思われた読者様もおられるのではないだろうか。このままだと聖女達は、イグザの足を引っ張ることにならないだろうかと。そこも安心してほしい。そこも解決していくのが今巻である。

 

「我らの目的は人類の抹殺―――そして亜人種のみの新世界を創ることだ」

 

前巻から続く亜人の聖者たちとの邂逅、その中で彼等のリーダーであるエリュシオンが明かした目的。その目的を勿論許せるわけもなく。だが、戦いの中で急成長するイグザの力を以てしてもエリュシオンを倒しきれず、痛み分けの引き分けといった形で最初の邂逅は終わりを告げる。

 

その目的を止める為には、女神の力を借りねばならぬ。彼等が次に訪ねるのは「雷」と「破壊」を司る女神、フルガ。彼女とぶつかり合い、イグザの男らしさを魅せて彼女を下し。力を与えてくれた彼女は、世界の秘密を教えてくれる。

 

 それは女神は元々は一つの存在であったと言う事。一つであった創まりの女神、アルゴー。その対である終焉の女神、フィーニス。彼女こそが「魔物」の親であるという事。亜人はアルゴーにより敢えて魔物に近い性質を持たせ生まれたという事。そして、過去の人間の欲望が秩序の崩壊を招き、女神同士の争いの果てにフィーニスは封印されてしまったという事。

 

つまりは亜人の聖者たちはフィーニスを復活させようとしていたのである。フルガとイグザ達の元へ亜人の聖者たちは乱入し。巻き起こる戦いの中、奸計は成りフィーニスは遂に目覚める。

 

 だがしかし、復活したフィーニスがエリュシオン達にまで牙を剥いた事で状況は一転する。なすすべもなく蹂躙され、亜人の聖者たちが闇に覆われ彼女の傀儡と化し。息つく間もなく、傀儡となった聖者たちとの戦いへと向かうイグザ達。各所を巡る戦いの中、聖女達の新たな力が目を覚ます。

 

その名は「聖女武装」。聖女と一体化する事で聖具の力を振るう、今までのすべての結実の力。その力を以て終わらせる、そう言わんばかりに戦いを繰り広げるイグザ。

 

「別に嫌っちゃいないよ」

 

その中で、「盾」の聖女であるシヴァ(表紙左)と絆を結び。エルマと再会し和解を果たし。しかしその裏、落ち延びたエリュシオンは何らかの思惑を巡らせる。

 

戦いが確かに新たな段階へ移る今巻。シリーズファンの皆様は是非。

 

きっと貴方も満足できるはずである。

 

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