読書感想:世界一かわいい俺の幼馴染が、今日も可愛い

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さて、突然ではあるが画面の前の読者の皆様。もし貴方が昨今のラブコメ業界、もといラノベ界に幼馴染もののラブコメが多い事をどう思われているであろうか。もしかしたら食傷気味であろうか。それもまた仕方のない事であるのかもしれない。が、幼馴染ものが大好きという画面の前の読者の皆様、是非この作品を読んでみてほしい。物凄くてぇてぇ、もとい尊いので。

 

 

感想を書き始める前に一つ、本来この記事は昨日完成予定だった所が、今日まで遅れてしまった事を懺悔させていただきたい。

 

ではこの作品は、一体どんな作品なのか。その答えを簡潔に述べるのならば、ただ幼馴染同士の少年と少女がいちゃいちゃを繰り広げる、これに尽きる。

 

ネットの小説投稿サイト、「小説で食おうぜ!」 そこでラブコメ小説を書き続けている、小説家志望の主人公、透。彼には十年来、想い続ける少女がいた。

 

彼女の名は凛(表紙)。成績優秀、才色兼備な優等生であり、透とは今は少し、距離の遠い少女である。

 

「今日も変わらず、景気の悪い顔をしてますね」

 

「今日も変わらず、切れ味の良い挨拶をありがとう」

 

朝、出会い頭に毒舌を投げかけられて一日が始まり、何でもない授業を受けてまた小説を投稿する。

 

そんな日々がある日、ふとした切っ掛けで変化を遂げ始める。そのきっかけは、透がいつも感想をくれるネット上の相手に幼馴染への愛を叫んだ事だった。

 

「・・・・・・たまにはいいじゃないですか、幼馴染なんですし」

 

いつもとは違う一言から、いつもと違う帰り道が始まって。

 

「今撫でたら明日からお弁当作ってきてあげませんからね」

 

急にお弁当を作ってきてくれたかと思えばからかわれたり。

 

「私とハグ・・・・・・してみますか?」

 

急に幼馴染だから、手伝いたいからという理由でハグを要求して来たり。

 

「私は透くんの、世界一のファンなんですから」

 

そして、一つの創作を終えて燃え尽きてしまった透を優しく受け止め、貴方なら出来るとそっと背を押してくれて。

 

もうお分かりであろう、透と凛、この二人はもう両想いなのである。物理的な距離はもう家族同然に近く、だけど心の距離は何処か遠く。あと一歩踏み出すだけ、そんなもどかしくてこそばゆい関係なのである。

 

小説家を目指す理由は凛との約束の為。応援するのは、透の幸せを願う為。

 

正に比翼の羽、連理の枝。お互いがお互いの半身ともいえる存在であり、ずっと側にいて同じ感情を分かち合ってきた。だからこそ、透の夢は透だけの夢ではない。透と凛、二人の為の夢であったのだ。

 

正に悦い、正に素晴らしい。正に幼馴染と言う関係の究極形と言えようこの関係を尊いと言わずして、何を尊いと言えばよいのか。寧ろ正確に伝えることのできる言葉は百万の文字を費やしたとしても、きっと足りない。

 

 

だからこそ、私はこれだけ言いたい。

 

幼馴染ものが好きな読者様、ラブコメの一つの究極形を読んでみたい読者様にはお勧めしたい。

 

きっと貴方も、心から満足できるはずである。

 

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