読書感想:山育ちのドラスレさん ~異世界でドラゴンスレイヤーとして生きていく~

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問:筋肉キャラと言えば?

 

答:井ノ原 真人(リトルバスターズ!)(一応鍵っ子な真白優樹である)

 

さて、世代と趣味がバレそうな前置きをしたのは何故かと言えば、この作品の主人公である武蔵(表紙中央)が筋肉ダルマだからである。しかし、それには理由がある。

 

何故なら、彼は十年前にこの異世界に転移してきて以来、ドラゴンの魔境である山の中で只一人、生き抜いてきたからである。

 

しかもチートや魔法も一切なし。初っ端から詰んでるのではないかこれと言わんばかりの人生ナイトメアモードである。しかし、彼は知恵を振り絞り、力を付けながら十年間も一人で生き延びてきた結果、この世界の人間から見ても規格外な大きさの筋肉ダルマへと成長してしまったのである。

 

そんな彼が十年間生き延びてきて今日もまた、いつものようにドラゴンを狩ろうとしていたら出会った少女、それこそがこの作品のヒロインである、父の影を追い未熟なスレイヤーとして頑張るリーリエ(表紙左)である。

 

彼女は彼女で普通のハーフエルフの人間である。しかし彼女に戦闘力は一切ない。何故なら彼女はサポート魔法しか使えないからである。

 

そう、この二人は正にお互いにはないものをお互いが持っている。武蔵にはない異世界の常識と知識をリーリエは持っていて。リーリエが持っていない攻撃力を武蔵は持っている。

 

リーリエの熱い思いに胸を討たれ、コンビで活動する事を決意し街へと降りた武蔵を待っていたのは、誤解と偏見、恐れを込められた無数の視線。当然である、何故なら彼はこの世界においては未開の地から来た原人のような存在だから。

 

だけど、そんな視線もどこ吹く風と言わんばかりに武蔵は元気に暴れ回り、ドラゴンとまるで怪獣大戦争が如く肉弾戦でぶつかり合う。そして彼を、リーリエはサポート魔法で手伝う。

 

「私を、信じてもらえますか?」

 

「勿論」

 

魔法もチートもなくても、筋肉はすべてを解決する。そして、この作品における武蔵やリーリエ達登場人物達は、まるで自分の存在を主張するかのように、誰の思惑も知った事かと言わんばかりに暴れ回っている。だからこそこの作品は面白いのだろう。

 

シンプルに熱くて面白い、肉弾戦が好きな読者様は是非。きっと満足できるはずである。

 

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