読書感想:ジョージは魔法の使い方を間違っていた!? 〜ダンジョン調査から始まる波瀾万丈の人生〜1

 

 さて、皆様は何気なく使っていた言葉が、実はその使い方が間違っていた、という事はあられるであろうか。気付かず使っていただけで、実は全く別の意味であったりしたり。例えばニュースで使われている言葉の意味が違ったりする事もあるかもしれないし、私が知らないうちに言葉を間違えた意味で使っている事もあるかもしれない。 そういう事に関する、注意も必要なのかもしれない。

 

 

この作品の主人公である平民出身の青年、ジョージ(表紙右)も実は全く違う使い方をしていたものがある。それは言葉ではなく、魔力。それを間違えた使い方をしていて、それに気づいた事で。彼の波乱万丈な人生が幕を開けるのである。

 

とある異世界のとある帝国。魔導師達の部隊である魔導団の第三隊に所属するジョージ。彼はおちこぼれである。魔導の成績は攻撃力が低く、最底辺。戦闘力を求められる部隊からすれば、正に要らん子と言わんばかりの存在。

 

しかし彼は魔力ソナーと呼ばれる、探知魔法の能力が正に規格外、そこから分かるのは魔法の制御力は規格外、という事。何故彼はそんな力を持っているのか、と言うと。実は密かに片想いしている騎士団の腕利き、スミレ(表紙左)の事を感じたい、という割としょうもない、というか見る人が見たらちょっと引いてしまうかもしれぬ理由があった。

 

「どうでした? スミレさん」

 

 

と、言う事はこの制御力をもし普通に、真っ直ぐな方向に使う事が出来たらどうなるのか? それはもうお分かりであろう、とんでもない事となる。 スミレの提案、そして彼女から剣術を少し習った事で。体内の魔力と、体外の魔力を同時に制御できるようになり。 気がつかぬ間にとんでもない力を得、いきなり帝国内でも注目の的となっていく中。 そもそもの始まりである、スミレと調査した場所。新しく発見された、二人しか入れぬ制限があるダンジョンに、修練の場として設定された事で継続的に関わる事となり。時に面倒な魔導師に絡まれたりしながら、仲間達を鍛える為に潜っていく事となる。

 

 

そんな彼は仲間達からも、それこそ貴族たちからも注目される事となり。 気が付かぬ間に隣国との戦争の行方にも関わりだす中、お家の事情からスミレはジョージに惹かれ始めるも、その思いを封じ込めようとし。

 

「スミレさん! ドラゴン討伐後に伝えたいことがあります!」

 

しかし、その思いを気付かぬジョージは、ダンジョンの最下層に発見されたドラゴン討伐を命じられ。意を決し、スミレに告げる。傍から見れば死亡フラグにも見える一言を。

 

さて、その先の結果はどうなるのか。それは是非皆様の眼で見てほしい。

 

サクサク進む、無双系で波乱万丈な話が好きな方は是非。きっと貴方も満足できるはずである。

 

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