前巻感想はこちら↓
読書感想:佐々木とピーちゃん6 宇宙の彼方より、未確認飛行物体、来襲! ~人類終了のお知らせ、伝えに訪れた地球外生命体は、どうやら地雷のようです~ - 読樹庵 (hatenablog.com)
さて、前巻で宇宙からの来訪者、地球外生命体、機械生命体の十二式が佐々木の周りにやって来て、何故か星崎さんに懐いてしまった事により、疑似家族、ホームコメディものの展開まで加わってしまった今作品であるが、現在アニメ放映中であるが、果たしてアニメは何処まで描かれるのだろうか。巻が進むごとにカオス度が増していくので、描かれる度合いによっては、とんでもない事になるかもしれないが。
というのはともかく、今巻では疑似家族として。主に現代日本の方で物語が進んでいくのである。
「私ガ娘で、星崎が母である点は譲れナイ」
前巻の騒動を共に乗り切った事で、十二式に感情と言うものが目覚め。母親と言うものの愛情を欲した彼女は、家族を結成すると言う事を求め。星崎さんが母親、二人静が祖母、佐々木が父親、お隣さんが姉、アバドンがその弟という役割で家族が結成され。一先ず家族としてのルールを定め、運用を始める中。佐々木と二人静はなんとか十二式を宇宙に送り返すべく、作戦の検討を始めていく。
異世界においては乗馬の講習に精を出し、現代日本においては拠点となる豪邸の生活基盤を整えながら。とりあえず実力行使、という訳にもいかないので満足させて送り返そうとしていく中。遊園地に行ってみれば、彼等を狙う刺客に狙われたりして結局うまくいかず。その内に、お隣さんが参加しているデスゲームの方に動きが。離島を舞台にデスゲームを開催すると言う謎のウェブサイトからのお知らせ。妙なものを感じながらも向かう中、そこで待っているのは面倒な事態。 天使と悪魔が徒党を組んでお隣さんとアバドンを狙い、更には異能力者らしき影が跋扈して。
「まぁ、本人がそういうのであれば儂は止めんよ」
異能力者と戦う佐々木の不在をついて襲来する徒党。対応すべく十二式がその身を捧げ、自爆戦術で離脱の隙を突く作戦を取る事となって。
「こりゃ完全に外堀を埋められてしまったのぅ」
佐々木とピーちゃんの尽力により、何とかパーソナリティのデータを持ち帰ることが出来て。命がけで家族を示した彼女を追いだす作戦を取ることは最早不可能、という事で。結局疑似家族を続けることとなり。十二式のさらなる願いで、より面倒そうな事態への扉が開いていくのである。
より混沌、より面白さを増していく今巻。シリーズファンの皆様は是非。きっと貴方も満足できるはずである。