読書感想:佐々木とピーちゃん4 異能力者と魔法少女がデスゲーム勢を巻き込んで喧嘩を始めました ~並びに巨大怪獣が日本来訪のお知らせ~

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前巻感想はこちら↓

読書感想:佐々木とピーちゃん3 異世界ファンタジーなら異能バトルも魔法少女もデスゲームも敵ではありません ~と考えていたら、雲行きが怪しくなってきました~ - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、前巻でエルザとピーちゃんの凡ミスにより、二人静が用意した拠点の情報が露出してしまうと言う大ピンチが襲来し、佐々木の周りに集うヒロイン達が一か所に集ってしまうと言う修羅場が発生してしまった訳であるが、彼女達のぶつかり合い、果たして血が流れずに済むのか。

 

 

と、いう疑問を抱かれている読者様が画面の前におられるかもしれないがご安心いただきたい。

 

「あぁ、皆さんちょっと待ってください」

 

 身内同士で相争っている場合ではない、とんでもない危機的状況が巻き起こってしまうからである。その状況を与えるものとは、ピーちゃん達の異世界からの来訪者である。

 

何とか少女達のぶつかり合いを諫め、お隣さんとアバドンと合流し協力関係を持ち掛け。二人静の拠点の近くに家を用意する代わりに、恩恵を一部分けてもらうという条件の元に契約を結ぶ。

 

 そんな彼等の目の前に、異世界からの来訪者が遥か彼方、太平洋上に現れる。その名は通称、タコドラゴン。又の名を「クラーケン」。魔法すら用い、魔法少女達の徒党の一斉攻撃すら無為と化す、現代日本では勝ち目のない敵である。

 

異世界に巣食うドラゴンの亜種、それも上位種。ピーちゃんが呼び出したドラゴン達すら遠く及ばぬ、正に天災。そんな敵に勝つためには一体、どうすればよいのか。

 

 そんな時こそ佐々木の出番である。しかし、彼一人だけでは決して勝てる訳ではないし、周りの被害も考えなければならぬ。ならば、どうするのか。

 

「もしよければ僕らと一緒に、巨大怪獣を退治してもらえませんか?」

 

戦う力はピーちゃん頼み、しかしその力を隠したい。ならばデスゲームで発生する隔離空間で隠すと言う、今までに得てきた全ての繋がりを使う作戦。今までの物語の中で一番大掛かりな作戦で、彼はクラーケンの対処へと当たっていく。

 

無論、それだけではない。異世界ではルイス殿下の誘拐事件に巻き込まれたり、現実世界ではデスゲームでの余波でお隣さんの家に爆弾が届けられ、お隣さんは難を逃れるも母親が死に、お隣さんと佐々木の家が大破すると言うとんでもない事態が巻き起こる。

 

 世界同士の交錯が更に深まり、ヒロイン同士の繋がりも増え始める。更に多種多様な要素のクロスオーバーが深まっていく中、もっと、もっとと混沌に入っていく今巻。

 

シリーズファンの皆様は是非。きっと貴方も満足できるはずである。

 

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