読書感想:俺のお嫁さん、変態かもしれない2 ―結婚してみた幼馴染、慣れれば慣れるほどアブナさが増していくようです―

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前巻感想はこちら↓

読書感想:俺のお嫁さん、変態かもしれない ―ゼロ距離だった幼馴染、結婚したとたん即落ちして俺に夢中です― - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、結婚から始めるこのラブコメ、主人公である裕樹はヒロインである涼香の支えと後押しを切っ掛けに、自身を再生させていくラブコメ、であると前巻の感想で語った次第である。しかし、この作品においてはもう一つ、注目していくと共に楽しむべきポイントがもう一つある。それは一体、何であろうか。

 

 

それはヒロインである涼香の変態性である。裕樹に対する思いを募らせ、思いの成就と共に開花した変態性である。そして、十億と言う資産に後押しされた何でもできる変態性である。

 

「うへへ・・・・・・。じゅるり・・・・・・」

 

それは二人での生活が続く中でどんどんと深まっていく。朝も早く、裕樹に隠れて裕樹の使用済みのパンツの匂いを嗅いでしまう程に。正に混沌、といった感じで深まっていく。

 

 ここまでしておいて、まだ二人は性行為どころかキスもしていないのはある意味凄い、と言っても過言ではないのかもしれない。そんな二人の元に、裕樹の母親から一人の少女が派遣されてくる。その名は冬華。涼香の妹であり、裕樹にとっては義妹である。

 

部活の顧問の不正を正したら自分が悪役にされ、逃げるように通信制高校へと編入し。受験生でもある二人の監視を兼ねて、始まる同居生活。嫁と義妹と一つ屋根の下、イチャイチャしすぎないために監視されて管理され、勉強に励んでいく二人。

 

 だがしかし、これもまた裕樹と涼香にとって、そして冬華にとって必要な時間であったと言える。夏休みを越え、秋へ。学園祭の季節へと移っていく中、必要なのである。

 

理不尽な目に遭い傷ついた冬華の心、その心は二人との時間の中で癒されていく。経験できるはずだった時間は失われれど、涼香の計らいによって、そんな時間を体験していく。

 

そして冬華という起爆剤は、裕樹と涼香の関係も揺り動かしていく。恋人同士としての進展を疑われて驚かれ、そういう事をすると言うのを徐々に意識していく。

 

「好きだな。今の涼香も、昔の涼香も、未来の涼香も、俺は好きだと言える自信がある」

 

 更に際どいコスプレをしたり、衝動買いを怒られたり、二人で裸の付き合いをしたり。恋人同士、夫婦の可愛らしい攻防を繰り広げながらどんどんと思いを深めていく。変わらぬものを見つけ、思いを見つめ。二人で一歩ずつ、夫婦へと変わっていく。

 

前巻にも増して変態ちっく、そんな中で更に甘さと可愛らしさが深まる今巻。

 

前巻を楽しまれた読者様は是非。

 

きっと貴方も満足できるはずである。

 

俺のお嫁さん、変態かもしれない2 ―結婚してみた幼馴染、慣れれば慣れるほどアブナさが増していくようです― (ファンタジア文庫) | くろい, あゆま紗由 |本 | 通販 | Amazon