さて、この本の感想を書いていく前に画面の前の読者の皆様。どうかこの感想を読む前に、実際に本を手に取った状態で読んでみてほしい。結果を知りたくないという読者様は遠慮なく今すぐブラウザバックをして、ランキングの情報を仕入れてから読んでいただきたい。
ではまず、今年の作品トップ10のランキングを見ていきたい。
一位 千歳くんはラムネ瓶のなか
二位 スパイ教室
四位 探偵はもう、死んでいる。
五位 継母の連れ子が元カノだった
六位 楽園ノイズ
七位 弱キャラ友崎くん
八位 カノジョの妹とキスをした。
九位 プロペラオペラ
十位 お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件
祝、チラムネこと千歳くんはラムネ瓶のなか一位獲得。いもキスこと彼女の妹とキスをした。八位獲得。
という訳で、このブログでも記事にいたした作品が次々とランキングの中に入っている次第である。私は何よりもそれが嬉しい。
上位十作品を見ていただけると分かるかもしれないが、上位十作品のうちラブコメ作品が5作品も入っている。そして、これ以降のランキングは画面の前の読者の皆様自身の目で観測していただきたいが、BEST40の顔触れを見ていただくと恐らくわかることがある。
それは、正に今年はラブコメの年であるという事。そして、毎年巻き起こるラブコメ軍対ファンタジー軍の戦争は、今年はラブコメ軍の圧倒的な勝利、という事である。
そも、ファンタジーというとやはり異世界もの、異世界転生ものが最近のトレンドであり、追放ものというジャンルも一つの人気である。が、しかし。今年のランキングを見ていただけると分かるが、追放ものは既に影も形もない。そして前年度の覇者であるななつまこと七つの魔剣が支配するは今年は十六位までその位置を落とし、前年度にランクインしていた賢勇者は二十四位から五十位までランクダウンしている。
だがその分、今年はラブコメが幅を利かせている。
そして、32位にランクインした「結婚が前提のラブコメ」、19位にランクインした「現実でラブコメできないとだれが決めた?」のように、様々な形のラブコメが人気を博し、一口にラブコメと言っても言い表せぬ、多種多様なラブコメがランクインしているのが事実なのである。
では、来年のランキングは一体どうなるのだろうか? 個人的な考えをここから語らせていただくが、千歳くんはラムネ瓶のなか、結婚が前提のラブコメはここから益々展開が面白くなっていく事が匂わされており、来年も恐らくランクインするのではないかと感じる。その他の顔触れを見ても、声優ラジオのウラオモテシリーズや、カノジョの妹とキスをした。シリーズなどこれから先が期待されるシリーズが散見される為、この辺りの作品も展開次第では更にランクを上げてくるのではないだろうかと感じる。
また、昨今は幼馴染とのラブコメがラブコメ界における一つの主流となりつつあると思われる。そうなると、この先、このままラブコメ旋風が吹き荒れるならば幼馴染系の作品も来年はランクインしている姿が見られるのではないだろうか。
では、来年はファンタジー軍は巻き返しは成るのか。個人的な想像ではあるが、何か大人気を博するシリーズが登場しない限り厳しいのではないか、と思う次第である。今年のランキングを見ると、このすばシリーズやロクアカシリーズもランクインしているものの、ファンタジーの新顔は少ない。そう見ると、このままでは来年も厳しい戦いを強いられるのではないだろうか。
私個人としては、この二つの作品には秘めた力を感じるので、来年は是非ランクインした姿を拝みたい。
また、今年は私もその一人である協力者の方々の一言と投票した作品を纏めたページが掲載されているので、そこを見ていただくとそれぞれの趣味が垣間見えると共に、ラノベ界の先頭を往くラノベ読み達のお勧めが見えるので、是非参考にしていただきたい。
まだまだ若者の土壌が存在すると判明した今年のランキング。来年はどうなるのであろうか。