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読書感想:このライトノベルがすごい! 2022 - 読樹庵 (hatenablog.com)
昨日のワールドカップ、日本の歴史的勝利(記事執筆時)に世界が湧いているこの頃。さて、まずはこの表紙を見てみて欲しい。今回の表紙はキリトとアスナであるのは、今年こそがSAOの劇中で全ての始まった年だからである。かの世界においてはVRが大衆に普及している訳であるが、今、ゲーム界はそこまで進んでいるかと言われるとそうとも言えない。と、このように様々な作品で描かれている近未来が、現実の年に追いついてきている訳であるが、予測された近未来はどうなっているのか。さてそれはともかく、今回もこのライトノベルがすごい!について触れていきたいが、自分の目で結果を知りたいと言う方はここでブラウザバックしていただきたい。
ではここからは、前書きを読んでくださった読者様しか残っていないとして。まずは去年のランキング、トップ10に触れていきたい。
一位:千歳くんはラムネ瓶のなか
二位:春夏秋冬代行者
四位:ミモザの告白
五位:プロペラオペラ
六位:お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件
七位:義妹生活
八位:探偵はもう、死んでいる。
九位:時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん
十位:バレットコード:ファイアウォール
去年のランキングはこんな感じである。では今年はどうなのか。一応もう一度格納しておくので、これ以上読みたくない読者様はブラウザバックしてほしい。
では今年のランキング、トップ10を見ていきたい。
二位:千歳くんはラムネ瓶のなか
三位:わたしはあなたの涙になりたい
四位:お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件
五位:時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん
六位:竜殺しのブリュンヒルド
七位:わたし、二番目の彼女でいいから。
八位:スパイ教室
九位:義妹生活
十位:探偵はもう、死んでいる。
何と、チラムネこと千歳くんはラムネ瓶のなかの三連覇は阻止されてしまった。やはりよう実のファンの団結力も強かった。では上記、前年のランキングと比較するとどうであろうか。
今年はミモザの告白はランクインせず、完結作品を除くと春夏秋冬代行者は十九位にランクインしている。トップ10常連の作品たちの顔ぶれは変わらぬ中、入れ替わるようにランクインした作品も、興味深い作品ばかりである。
「わたしはあなたの涙になりたい」、は一大ムーヴメントを起こしただけあり、ポイント数でお隣の天使様に勝ると言う健闘を見せ。竜殺しのブリュンヒルドもそこに続く。しかし個人的に要注目していきたいのは七位、「わたし、二番目の彼女でいいから」かもしれない。
ベスト50の中を見ていくと、十二位の「友達の後ろで君とこっそり手を繋ぐ。誰にも言えない恋をする」、十七位の「運命の人は、嫁の妹でした」、二十六位の「衛くんと愛が重たい少女たち」といったように。ランクインした新作の中を見ていくと、メインヒロインが幼馴染の甘々ラブコメ、という流行は薄れ。代わりに前述した作品のような、設定に捻りを加えたラブコメが多くランクインを果たしている。ここから、流行の移り変わりを感じられるかもしれない。ラブコメの次のメインは、「同級生」へと戻っていくのかもしれない。
またベスト50を見ていくと、十八位「公務員、中田忍の悪徳」、二十二位「変人のサラダボウル」、二十七位「サキュバスとニート」、四十二位「ブービージョッキー!!」等、ラブコメやファンタジーに当てはまらぬ枠組みの作品も散見され、枠組みに囚われぬ面白さがあると言うのを感じられる。
ではファンタジーはどうであろうか。六位の「竜殺しのブリュンヒルド」以外を見ていくと、二十位「奇世界トラバース」、二十四位「王様のプロポーズ」、四十七位「姫騎士様のヒモ」といった感じである。ここから感じられるのは、世界観の作り込みこそが読者をひきつける鍵、という事かもしれない。やはりファンタジーの魅力の一つは世界観であるからこそ。今回のランキングの結果となったのではないだろうか。
さて今年のランキングをここまで振り返ってきたわけであるが、来年のランキングは一体どうなっていくのだろうか。そこはまだ分からぬものの、個人的には来年に向けて推したい作品が少しずつ出始めているので推していきたい。だが新作の風潮から見ていくと、今度は幼馴染ものではないラブコメが主流となるのかもしれない。その中でファンタジー軍はどんな攻勢を見せるのか。
では最後に、今年わたしが投票した作品はランクインしているのかを見ておきたい。
一位:王様のプロポーズ(二十四位)
二位:魔王と勇者の戦いの裏で(圏外)
三位:問題児の私たちを変えたのは、同じクラスの茂中先輩(三十二位)
四位:失恋計画と初恋計画 キミとの恋は、もう失敗しないから(圏外)
五位:『ずっと友達でいてね』と言っていた女友達が友達じゃなくなるまで(二十九位)
今年は三作品、推したい作品に投票した結果はこうなった次第である。個人的には投票したかったが見送った作品が様々ランクインしているので、ちょっと悔しい気分であるが。今年はわたしのコメントは採用されていないので。
さて来年のこの感想ではどんな作品に出会えるのか。楽しみである。