読書感想:このライトノベルがすごい!2024

 

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読書感想:このライトノベルがすごい! 2023 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、今年に起こった大きなニュースと言えば何だったであろうか。とりあえず大谷選手の大活躍であろうか。それはともかく今年もまたこの季節がやってきた。一年に一度、ラノベ読者たちの祭典、最大の推し活の機会が。という訳で今回のランキングはどうだったのか? 早速書いていきたいのでこの先は、ネタバレ要注意である。

 

 

 

では早速、まずは去年のランキング、トップ10を見ていきたい。

 

一位:ようこそ実力至上主義の教室へ

二位:千歳くんはラムネ瓶のなか

三位:わたしはあなたの涙になりたい

四位:お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件

五位:時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん

六位:竜殺しのブリュンヒルド

七位:わたし、二番目の彼女でいいから。

八位:スパイ教室

九位:義妹生活

十位:探偵はもう、死んでいる。

 

 

去年のランキングはこんな感じである。では今年のランキングはどうなのか。早速見ていく次第であるが一応ネタバレ防止のため、もう一度格納しておくものとする。

 

 

 

一位:お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件

二位:死亡遊戯で飯を食う。

三位:時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん

四位:バスタブで暮らす

五位:透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。

六位:ステラ・ステップ

七位:僕らは『読み』を間違える

八位:恋人以上のことを、彼女じゃない君と。

九位:週に一度クラスメイトを買う話 ~ふたりの時間、言い訳の五千円~

十位:探偵はもう、死んでいる。

 

 

今年はチラムネこと、千歳くんはラムネ瓶のなか、及びようこそ実力至上主義の教室への殿堂入りもあり、お隣の天使様が順当にランクを上げ一位を奪取、更にはロシデレこと時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさんも順位を上げた結果となった。ここまではある意味予想通りであったという方も多いかもしれぬが、少し意外かもしれぬ点として義妹生活等根強いファンもいる人気シリーズがトップ10から姿を消している、というのがあるかもしれない。

 

 

それだけ新陳代謝が進んだ、という事でありいい事であると言えるかもしれない。では新たにどんな作品がランクインしているかを見ていくと、割と様々な事が見えてくるかもしれない。

 

 

四位である「バスタブで暮らす」、の作者である四季大雅先生は単巻完結もので二年連続ランクインという初めての偉業を達成されており、更には賛否両論を巻き起こしたらしい「死亡遊戯で飯を食う。」がいきなり二位にランクインしており、八位には「恋人以上のことを、彼女じゃない君と。」という年齢層高めを意識しているように思われる作品がランクインしているなど、様々な個性を持つ作品がランクインしており、今年の読者の話題、好きが見えてくるのである。

 

またベスト50の中を見ていくと、十二位、「不死探偵・冷堂紅葉」 二十二位「シャーロック+アカデミー」、七位「僕らは『読み』を間違える」等ミステリー系の作品がランクインを始めており、新たな流行りの一環としてミステリーが流行を始めようとしているのか、という風潮を感じる。

 

ブコメとしては去年と変わりなく、「同級生」ヒロインものが強いがファンタジーとしては二十八位「魔女と傭兵」、三十一位「凡人探索者のたのしい現代ダンジョンライフ」などの王道、または異端な作品がランクインしており、広がりを感じられる気がするのだ。

 

さて、今年は一巻完結ものや、設定の妙が光る作品のランクインが多くみられたわけであるが来年はどうなるのか。それは想像するしかないが、最後に私の投票作品はランクインしたかを見ておきたい。

 

一位:僕らは『読み』を間違える(七位)

二位:恋人以上のことを、彼女じゃない君と。(八位)

三位:死亡遊戯で飯を食う。(二位)

四位:無能と言われ続けた魔導師、実は世界最強なのに幽閉されていたので自覚なし(圏外)

五位:双星の天剣使い(圏外)

 

今年は珍しくトップ10の中の三作品に投票した結果となった。個人的には双星の天剣使いは何処かでランクインするかなと思ったが、しなかったのはちょっと意外である。

 

さて来年のこの感想ではどんな作品に出会えるのか。楽しみである。