読書感想:お嫁さん魔王と僕の奇妙で最強な日々

 

 

 さて、異世界の存在と懇ろな関係になるというのは時々ラノベにおいてよくある事である。しかし、懇ろな関係になる場所と言うのはおそらく異世界である事が多いであろう。異世界にて恋をし、結ばれる。そう言う事も多いであろう、その理由とは何でなのだろうか。

 

 

その問いかけに対する答えは様々あるかもしれないが、やはり異世界人が現代世界に適合するのは大変な場合がある、からかもしれない。例えば別作品にはなるが某ゼロの使い魔。エンディングを考えると感動ではあるが、よく考えるとあの後才人とルイズを待っているのって結構生きづらい世界なので異世界に戻った方が幸せになれる気もする。というのはおいておいて、この作品は日本で幸せになる物語である。

 

父親の再婚で義母と義妹が出来るも何となく馴染めず、義妹にハニトラしかけられて汚名を押し付けられた事で家を追い出され一人暮らしをしている少年、彼方。ある日、バイト先の先輩である遥に誘われ、大学生たちと肝試しに行くことに。しかし目的の場所について早々一番槍を押し付けられ、そのまま置き去りにされると言う鬱き目に。

 

「我の名前はアリステラ。魔王である」

 

一先ず帰るしかなく、その道中で出会ったのは異世界の魔王と名乗る少女、アリステラ。力を封じられ追放された彼女には帰る場所もなく。しかし放り出すわけにもいかず。

 

「これから、よろしくお願いするぞ。婿殿」

 

しかし、本当に彼女を受け入れてくれる人にしか解けぬと言う封印を彼方はあっさり解くことに成功し。アリステラは彼方に惚れこみ婿殿と呼び出し、彼の元へとやってくる。

 

「この、愚か者どもが」

 

あれよあれよという間に彼の通う学校へも転入してくる彼女。彼女にとって今、彼方を取り巻く状況は許せぬもの。その中心、彼方に一方的な汚名というレッテルを着せている幼馴染、一色に強い怒りを見せ論理の矛盾をずばりと指摘して見せ、周りの空気を塗り替えて見せる。

 

 

さてさて、ではこの作品はアリステラというお嫁さん魔王といちゃつくラブコメ、というだけなのか。否、そうではない。奇妙で最強、その要素が残っている。

 

それは、世の裏側、オカルトの世界。飯屋に居た奇妙なデカいサラリーマン、更には一色に取りつく影。巻き込まれ、アリステラ頼みで戦い抜くのか、否。彼方も戦う事を願い、アリステラからその為の力をもらい受け特訓する事に。

 

その特訓先は異世界。アリステラの魔法で異世界のスライムに憑依し、こつこつと。少しずつ強くなっていくその力は、自分の為ではなく誰かのために。

 

「ああまったく・・・・・・明日が楽しみだ」

 

そんな彼の隣、アリステラは安らぎを見出しより惚れ込んで。二人の日々は続いていくのだ。

 

時にバトル、時にイチャイチャ。そんな何味も楽しめる作品を読んでみたい読者様は是非。きっと貴方も満足できるはずである。

 

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