
仕事は楽しい、仕事は面倒、仕事はクソ。多分今、何処かの画面の前でこの記事を読まれている読者様の中の一定数は社会人であろう、きっと。師走ももう中盤のこの頃、今年から社会人と言う方はもう大分会社と社会に慣れられたころであろうか? そんな方も、社会人〇年目という方も。皆様にとって仕事はどうであろうか。同僚たちと話しながら働く、というのは楽しいかもしれないし。クソみたいな上司に困らされて日々こっそり殺意を抱いていると言う方もおられるかもしれない。
それはともかく、この作品はどういう作品なのかと言うと。タイトルを見て欲しい。見られただろうか。つまりはそういう事なのである。
十人の人がいれば、ニ、三人は名前を聞いたことがあるであろう成長中の某インテリアメーカー。その中の対企業に向けた部署、営業二課のエースでバリキャリなひより(表紙)。
「早かったじゃない。さぁ行くわよ。パスタが私を待ってるんだから」
しかし、彼女の素顔は何処か子供っぽく、甘えるのが好き。そんな一面を唯一見れるのが主人公であり、同期の、事務課の頼れるエースの有。更に言うと二人は会社の同期、というだけではなく。元々は高校で級友であり、今は同期で、階は違えど同じマンションに住んでいる間柄である。
「ただいま! おつかれ私!」
「あぁお帰り残業モンスター、手洗ってこい」
そんな二人の関係は会社では秘密。しかし誰も見ていない所での距離感は近く。こっそり待ち合わせて一緒にご飯を食べに行ったりもするし、ひよりが持っている合鍵で有の部屋に帰宅してきたりもする。
さて上記内容をもう一回見て欲しい。合鍵である。彼の部屋に帰宅して来たりもする。これは最早付き合ってる、と言っても過言ではない距離感ではないだろうか?
「まったく、あんたはもう予約済なんだから」
更に言うなればひよりは意外とやきもち焼きである。有と後輩の距離が近いのを偶々見かけただけで嫉妬したりもするし、彼と、偶然再会した元カノが仲良くしていたりするだけで文句を言ったりもする。しかしこの二人付き合っていないのである。信じられない事に。
「いいよ、待ったげる」
何故付き合っていないのか、その理由は未だ見えぬ。けれどどうも有に事情があって待ってもらっているだけで、本質的には両想い。
「「いただきます」」
そんな二人は、僅かなお休みを生かして二人で温泉に行ったり。冬になればコタツを二人で囲んだり。 相も変わらず残業と徹夜の地獄のマーチ響く仕事の日々の中で。どこか春の日の陽だまりのように温かな関係を、二人でのんびり育んでいるのである。
ただご飯を食べるだけ、日常にある温かさと甘さを切り取ったこの作品。日常系ラブコメが好きな読者様は是非。きっと貴方も満足できるはずである。