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読書感想:手に入れた催眠アプリで夢のハーレム生活を送りたい - 読樹庵
さて、前巻で手に入れた「催眠アプリ」で鬼畜なハーレムを築くはずが、結果的に人助けをする事になってしまった少年、甲斐。きっと彼にそんな鬼畜な事は出来ない筈、何せ根が善良だから。そうは思えど、彼が年頃の性欲を叶えようとしているのは確かであり。では今巻ではどうなっていくのか。
今巻では一歩、進むように見えて進んでいるのかそうではないのか。しかし前巻の最後、少しだけ描かれた後輩、絵夢の性癖と事情に触れていくのが今巻であり。やっぱり面倒事が待っているのである。
「今日も今日とて桃色パラダイスの堪能じゃあ♪」
前巻で垣間見た絵夢の性癖は一先ず脇に置いておいて忘れることにし、アプリに表示される相関図と、垣間見た謎の夢が少しだけ気になりつつも、今日も今日とて桃色に。別に一線を越える事はないも、ぱふぱふしてもらったり。上半身の制服を脱いだ状態で膝枕をしてもらったり。
(私・・・・・・彼との時間が好き)
そんな中、催眠中の茉莉や才華の言動に気持ちが乗るようになっていって。催眠中の記憶が残っていなくとも、少しだけ残った残滓は少しずつ、積み重なっていって。甲斐の姉と茉莉が出会って意気投合したり、それを聞いた才華が嫉妬してしまったり。少しずつ、甲斐の周りにも関係が広がり始め、催眠抜きでも友情は築かれ始めていく。
「私が覚えていないだけで、何か特別な出会い方をしていませんか?」
そんなある日、男友達と言った人生初めてのメイド喫茶で遭遇したのは、バイトしていた後輩、絵夢。遭遇後、恐る恐る関わってみることにし。催眠アプリで聞き出したら、やっぱり面倒事を抱えていた。 その面倒事とは、ストーカー。近々バイトを辞めようかという程に悩まされていたのである。
「とにかく実績はある方だから期待してくれ」
知ってしまったからには、無視は出来ぬ。自分と相棒、催眠アプリならばなんとかなる、筈。
「良かったら、頑張れって言ってくれない?」
才華に催眠をかけ、励ましてもらって勇気を貰って。催眠アプリを手にストーカーと対峙し、相棒の力で犯人を支配し、警察に自首させ。あっという間に解決へと導く。
「マジで人生・・・・・・分かんねえもんだよなぁ」
その行いで絵夢も、甲斐の魅力に気づいて仄かな行為を抱き。彼の催眠ハーレムに加わって。普通の日常でも家族ぐるみに仲良くなっていく。
だけど彼は知らない。催眠アプリに人格らしきものがありそうという事。ピンクの糸、黒い糸には意味があると言う事を。
催眠深まり思いが深まる今巻。前巻を楽しまれた読者様は是非。きっと貴方も満足できるはずである。
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