読書感想:ゲームで不遇職を極めた少年、異世界では魔術師適性MAXだと歓迎されて英雄生活を自由に満喫する/スペルキャスターLv100 (2)

 

前巻感想はこちら↓

読書感想:ゲームで不遇職を極めた少年、異世界では魔術師適性MAXだと歓迎されて英雄生活を自由に満喫する/スペルキャスターLv100 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、前巻でやり込んだMMORPG「アローディア」、そのものの世界へと転移し、究極魔法を創ると言う目標に向けて邁進する事になった主人公、九郎であるが。今巻からはどんな方向に進んでいくのか、と言う事であるが。本格的にこの世界と関わる事であり、世界の隅々まで探検していくと言う事。そして、ゲームでは決して知り得ないものを知っていく、という事である。

 

 

(初対面なのになんでこんな仲が悪いの!? 何が原因なの!?)

 

前巻、吸血鬼の女王であるアルシメイアをぶっ飛ばし、その居城を女騎士さんと共に探索するも、結局何も見つけられず。しかし得た宝物を換金する中で、女騎士さんが様々な偽名を名乗っていると知り、家にやってきた女騎士さんとセイラさんが何故か一瞬即発の危機となり、引き離そうとするも女性経験の少なさで余計に火に油を注いでしまい。困り果てた先に、ゲームでは描かれなかったこの世界での貞操観念を目撃したりしながら。彼の元に、新たな仕事が女騎士さんから齎される。

 

「俺はこの依頼、引き受けたいです」

 

それは彼の所属する王国の姫であるキャロシアナと、隣の国である帝国の第四皇子の縁談が申し込まれたと言うもの。メルティアにとってはゲームに採用する程でもない取るに足らぬ人物、更には何段階も段階をすっ飛ばした性急なもの。 何やらきな臭さを感じながら、しかし王家の為に九郎を利用させるのは許可しないと言うメルティアにお願いし。彼はその依頼を受け、姫の護衛の為にセイラと共に旅立つ事となる。

 

道中、女騎士さんと一緒であった事でセイラの機嫌が悪くなったり、港町で隠れた名店に皆で行ったり、更には隠れ住む海竜王に会いに行ったり。ゲーム世界のその先を満喫する中、アルシメイアの娘であるリリサにより、セイラと間違えて女騎士さんが連れ去られてしまい。まずは挨拶とばかりに一戦交えた先に、何とか帝国に辿り着く。

 

「なんで今まで隠してたんすか!?」

 

ついて早々、女騎士さんが実はキャロシアナ姫であったというのが判明し、第四皇太子とのお見合いが始まる中、九郎はこの街で隠遁する大魔術師、ニコライの元を訪ね、城にある秘密の場所への鍵を借り受ける事となる。

 

その秘密の場所で待っているのは炎の精霊王。それが封印しているとあるものを巡り、皇帝と、その側近に化けていた魔族の実力者の思惑が発芽し、介入してきたリリサまで巻き込み混乱に陥り。そんな中、九郎は再び楽しみ、戦う事となる。自分が目指す、倒すべき敵の欠片を相手に。

 

より世界が広がり、面白さを増していく今巻。前巻を楽しまれた読者様は是非。

 

きっと貴方も満足できるはずである。

 

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