読書感想:死なないセレンの昼と夜 ―世界の終わり、旅する吸血鬼―

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 さて、突然ではあるが画面の前の読者の皆様に一つお聞きしてみたい。まずは一作品、ポストアポカリプス系の作品を想起してみてもらいたい。その作品の中で、何故作中で世界は崩壊してしまっていただろうか。一体、何故。世界は終わりを告げてしまっていただろうか。

 

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読書感想:ホヅミ先生と茉莉くんと。 Day.3 青い日向で咲いた白の花

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前巻感想はこちら↓

読書感想:ホヅミ先生と茉莉くんと。 Day.2 コミカライズはポンコツ日和 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、この巻の感想を書いていく前に、画面の前の読者の皆様には今巻のサブタイトルである「青い日向で咲いた白の花」という部分を是非覚えておいていただきたい。では一体、この部分は一体何を表すのか? その部分を明言するのは野暮であると思うので、それは是非読者の皆様自身の目で確かめてみてほしい次第であるが。

 

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読書感想:隣のクーデレラを甘やかしたら、ウチの合鍵を渡すことになった3

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前巻感想はこちら↓

読書感想:隣のクーデレラを甘やかしたら、ウチの合鍵を渡すことになった2 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、今巻の感想を書いていく前に、画面の前の読者の皆様はこの表紙を見て一体どんな展開を想起されるであろうか。ヒロインであるユイの泣き顔、しかしここまで読まれてきた読者様であればその涙は哀しい意味ではないというのは何となく、お察しなのではないだろうか。

 

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読書雑記:「お試し企画」 九月分読了作品の中から、お勧め作品ピックアップのお話。

こんばんは。十月も気付けばもうそろそろ中盤戦。光陰矢の如し、という言葉の意味を最近ダイレクトに感じつつある真白優樹です。さて本日のこの記事についてですが、つい先日私のtwitterでもつぶやいた通り、この読樹庵で書いてきた記事が1000本の大台を突破し、ふと何か武器を増やしてみたい、新しい定期的記事を書いてみたいと思い立った次第であります。という訳で今回は、まずはお試しとして先月に読了しこのブログで紹介した作品の中から、いくつか厳選した胸を張ってお勧めしたい作品についてお話したいと思います。好評でしたらこのシリーズは続ける予定です。

 

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読書感想:忘れさせてよ、後輩くん。 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

それではまずはこちらの作品を早速紹介していきたいと思います。最近のラブコメと言えば甘さが見所の作品が多いですが、この作品は何処か切ない雰囲気と少しだけ不思議な世界観を前面に押し出している作品です。しかし、だからこそこの作品は、今のラブコメ界の中では唯一無二と言っても良いかと思います。少し切ない世界観が好きな読者様には是非読んでいただきたいですね。

 

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読書感想:わたし、二番目の彼女でいいから。 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

続いての作品はこちらです。昨今のラブコメ界においては不純愛をモチーフとした背徳的な空気の漂う作品が一定数存在しておりますが、この作品はそんな不純愛な空気を丁寧に描き、まるで背筋を焦がすかのような読み応えがあるのです。普通のラブコメではありえない妥協、だけどそれを全力で行ってみればどうなるのか。不純愛な作品が好きな読者様には、是非読んでいただきたいと思います。

 

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読書感想:『ずっと友達でいてね』と言っていた女友達が友達じゃなくなるまで - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

三作品目はこちら。最近のラブコメというのは、結構なスピード感で主人公とヒロインの関係を進めていく作品が多いのも一つの事実かもしれません。そんな事実に否を唱えるかのように、この作品は恋路がどこまでも丁寧に進む作品です。人によってはゆっくりと思われるかもしれません、ですがゆっくりと書くからこそ醸し出される面白さがあるのも事実であると思います。丁寧に進むラブコメが好きな読者様には是非読んでいただきたいですね。

 

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読書感想:公務員、中田忍の悪徳 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

四作品目はこちら。この作品は一体どのジャンルにカテゴライズすれば良いのでしょうか、そう聞きたいけれど答えるのは難しく。カテゴリーエラーと言っても差し支えないかもしれないこの作品、ですが独自の路線を突っ走っているからこそその波長が受け止められれば面白いのは確かであると思います。我こそはと思われる読者様には是非お勧めしたいですね。

 

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読書感想:俺の『運命の赤い糸』に繋がってたのは、天敵のような女子だった件 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

五作品目はこちら。運命の赤い糸、そんな都市伝説は皆様はご存じでしょうか。夢のあるそんな都市伝説が、もし現実に存在しヒロインの心を解き明かす舞台装置として機能すればどうなるのでしょうか。その答えとなるのがこの作品です。ラブコメとしては、喧嘩相手なツンデレヒロインとの王道ラブコメといった感じのこの作品。ツンデレなヒロインとの甘さを楽しみたい読者様にはお勧めしたいですね。

 

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読書感想:実は同じ職場にあなたを好きな人がいます 転勤先は美女だけの営業所!? - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

六作品目はこちら。 ラブコメというのは主に学生生活が舞台となる訳ですが、もし職場と言う大人の世界が舞台となるのなら、一体どんなラブコメとなるのでしょうか。その答えとなるのがこの作品です。お仕事だからこその大変さと苦しさ、そんな世界だからこそのしっとりとした甘さ。いつもとは違うラブコメを読んでみたい読者様には是非お勧めしたいと思います。

 

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読書感想:王様のプロポーズ 極彩の魔女 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

7作品目はこちら。 今回の記事の中では唯一のファンタジー系のこの作品。人知れず滅びを迎える世界、それを秘密裡に守る魔術師達、そして恋に溺れるかの如く躊躇いなく動く主人公を始めとする魅力的な登場人物達。 ラノベ入門にも相応しき一冊であると個人的には思っていますので、ファンタジー好きな読者様に関わらず、多くの読者様に読んでいただきたいと思います。

 

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読書感想:友人に500円貸したら借金のカタに妹をよこしてきたのだけれど、俺は一体どうすればいいんだろう - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

八作品目はこちら。皆様、元気なヒロインはお好きでしょうか。ぐいぐい来るヒロインはお好きでしょうか。そんな自爆系ヒロインが元気よく攻めてくるのがこの作品です。元気溢れるラブコメが好きな読者様には、是非読んでいただきたいと思います。

 

 

以上、お勧めの八作品でした。皆様も是非、まだ読んでおられない読者様は楽しんでいただけましたら幸いです。

読書感想:琴崎さんがみてる ~俺の隣で百合カップルを観察する限界お嬢様~

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 さて、昨今のラノベ業界において、百合ものというのは一つのジャンルを築きつつあるというのは画面の前の読者の皆様もお気づきではないだろうか。「ありおと」や「わたなれ」といったみかみてれん先生原作の書籍に端を発するかのよう野、今は「ガールズラブコメ」、通称ガルコメと呼ばれている百合ものの作品達。では、そんな作品達の中にほぼ共通しているであろう事項とは一体、何であろうか。

 

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読書感想:彼なんかより、私のほうがいいでしょ?

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 さて、NTRと書いて寝取りと読むジャンルがあるのは恐らく、画面の前の読者の皆様もご存じであるとして、画面の前の読者の皆様の中にもそういうジャンルが好き、もしくはそういうジャンルが苦手という読者様も一定数おられる事であろう。因みに私は苦手な方の人種である。それはともかく、NTRというジャンルの手法の一つの中に「快楽堕ち」というのがあるのは、画面の前の読者の皆様はご存じであろうか。対象となる登場人物の身体に強い快楽を刻み込んでその快楽を忘れられなくし、依存させていく事で徐々に心も奪っていくと言う手法である。

 

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読書感想:シャインポスト ねえ知ってた?私を絶対アイドルにするための、ごく普通で当たり前な、とびっきりの魔法

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  さて、アイドルと言うものは諸人の目を惹きつける存在であり、多くの人々の夢と希望となり得る存在である。画面の前の読者の皆様の中にも推しのアイドルがいるという読者様もおられるのではないだろうか。だが、アイドルの世界というのは戦場である。多くの他者を蹴落とし、他社の輝きを踏み台とし、その先にこそ人気者の世界が広がっている。そう言ってしまうのは過言なのだろうか。

 

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