読書感想:愛を知らない捨てられJKを全力で甘やかしたら俺まで幸せにされた件1

 

さて、いきなりではあるが最近CMで、娘を育てるシングルマザーがひょんな事から麻薬を手に入れて始まる映画の事を見た気がするのだが、あれは一体何と言うタイトルであったか。現状見に行く予定はないのだが。という話題はさておきなのだが、ああいった家庭環境と言うのは知らないだけで、日本の何処かには存在しているのかもしれない。そういった家庭に時に付き物として報道されるのが、ネグレクトという問題であるのかもしれない。

 

 

そういった話題は中々に難しいものであるし、実態は中々伝わってこないので、知らない以上は明言を避けるべきもの、なのでこれ以上は語らぬ事として。この作品は、タイトルの通りの作品であるのだ。

 

平凡な会社員、颯太。結婚を控えた彼の最近の悩み、それはマッチングアプリがきっかけで付き合い始め、結婚を控えた恋人、絵美の事。二歳年上、かと思いきや実は七つ上と嘘をつかれており。愛故に赦したら我儘な一面が出てきて。若干ブルーになっていたら、彼からの連絡に逆ギレした絵美から電話越しに明かされた、別の恋人の存在。呆気なく別れを告げられ、むしゃくしゃした思いのままやけ酒へ。

 

「借金は俺が消してあげるよ」

 

少し時間が経過した後、泥酔した颯太が目撃したのは、まだ二十歳にもなっていない少女、愛莉(表紙)が母親に捨てられ借金を背負わされ、夜の店に売られんとしている現場。話を聞けば、背負わされた借金は三百万、との事。丁度結婚資金として持っていた三百万を勢いのままに差し出し、愛莉をいわば身請けするような形に。

 

「安心して。夢じゃないから」

 

「だったら、あとで役所に行こう」

 

さて、これより始まるのは二人の共同生活。身請け、というのは例えば時代劇的に言うとまぁアレな意味も含むかもしれないが、そんな事にはならず。愛莉に出来る事をしてもらって、急いで生活基盤を整えて。颯太は振る舞う、愛莉の保護者として。無理に踏み込んでこない、だけど寄り添ってくれる。そんな彼に愛莉も心を開いて。身勝手にも帰ってきた絵美を撃退したりもしつつ、恋人を見せろとせっつかれている颯太の為に偽装恋人として帰省について行くもあっさりバレ、だが真摯な姿勢に受け入れられて。

 

「学校に行く決心がついたのは、颯太くんのおかげなんです」

 

そして愛莉の中、心が幸せで満たされ楽しさ、愛される事を知っていった事で。今まで休学していた学校に復帰する決心がついて。また新たな日常が始まるのだ。

 

幸せにすることで、幸せを貰う。そんな幸せのキャッチボールが見所であるこの作品。心温まる作品を見てみたい方は是非。きっと貴方も満足できるはずである。

 

愛を知らない捨てられJKを全力で甘やかしたら俺まで幸せにされた件 1 (HJ文庫 ね 01-08-01) | 猫又ぬこ |本 | 通販 | Amazon