読書感想:千早ちゃんの評判に深刻なエラー3

 

前巻感想はこちら↓

読書感想:千早ちゃんの評判に深刻なエラー2 - 読樹庵

 

 さて、ここまでこのシリーズを読んでこられた読者様であれば、千早の勘違いされぶりと巻き込まれぶりはご存じであろう。彼女自身は平和主義者であるのに、何故か賽子の目は彼女に悪戯をするのが好きと言わんばかりに、戦闘の渦中にばかり叩き込まれて、その全ての戦闘の中を異能生存体が如く生存し。そのせいで勝手に勘違いされ気が付けば脅威認定されている。今巻ではそんな彼女が、ちょっとだけ頑張る巻である。

 

 

「ボマーの悪評を拡大し、孤立させてから叩け」

 

前巻、手に入れた専用機、ジャグラー。しかし普段使いする気もなく置物になっていてもらう前提なので、好きに塗装しようと塗料用の素材を採取するついでに、官民合同の実験都市を拠点にする事に。だがそこへ千早を狙う角原グループの魔の手が。今度はボマーの悪評を拡大させるべく、オールラウンダーの偽物部隊を作り、実験都市に通り魔が如く被害を齎していく。

 

「ほんとうに、なんでぇ・・・・・・」

 

そこへ勿論千早も巻き込まれ、図らずも本家ボマーとしての大暴れ。きちんと識別できるように塗料で手形をつける、という一手で少なくとも敵ではない、と悪評の誤解を解き。角原グループの企みは失敗に終わる。

 

そんな中、舞い込んできたのは未確認生物、「万色の巨竜」の調査依頼。超高度なステルス能力を持つその生物の行動を予想した千早の思惑は当たるも、ひょんな事から巨竜に懐かれ、「どららん」と名付けることに。ステルス能力を狙い各組織の思惑が巨竜に向けられ始め、まずは一手とどららんが狙撃され怪我を負って。愛着の涌いていた千早は守る為の一手を決意する。

 

「何がどうなってるのよ!?」

 

それは、どららんの保護地としての、土地の購入。だが千早は知らなかった。その土地が様々な会社や政府の利権争いの渦中、正に火薬庫であったことなど。どう考えても意味の分からぬボマーとしての一手に各陣営は困惑し、勝手に勘違いし。一気に戦争の準備が整い開戦の狼煙は高らかに上がる。

 

「守らなきゃ・・・・・・」

 

「あぁ、俺は馬鹿だった・・・・・・」

 

その場へ襲来するのは、角原グループの部隊。今までは逃げるばかり、その渦中で破壊するばかりだった。だが今度は違う。まだどららんとお別れしたくないから。千早は己の意思で戦い、どららんを使役するかの如く空爆させて。そしてついにはジャグラーも出撃させ、ド派手に大爆発を巻き起こして。それが彼女の知らぬ間に一人の男の意識を変え、新界の大物たちの戦力を実質壊滅へと追い込んでいくのだ。

 

今度は自分の意思で頑張る今巻。シリーズファンの皆様は是非。きっと貴方も満足できるはずである。

 

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