読書感想:VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた10

 

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読書感想:VTuberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた9 - 読樹庵

 

 

 どんな楽しい事も、いつかは終わるもの。Vtuberものラノベが世に生まれ始めた頃に誕生し、世界に笑いを巻き起こし、アニメ化もされて。そんな軌跡を駆け抜けてきたこの作品も、今巻で最終巻。もうこれから淡雪たち「ライブオン」の愛すべき面々に会えない、と思うと心の中には寂しさが吹き抜ける。 だけどこの作品に涙の別れは似合わないだろう。いつものようにカオスなバカ騒ぎを繰り広げて。笑顔でさよならを、いうのがきっと正しいのだろう。

 

 

と言う訳で最終巻、皆ここにいるよと言わんばかりの大騒ぎ。そんな中、活動休止になってしまう淡雪。しかし安心して欲しい、ネガティブな理由と言う訳ではない。彼女らしい理由なのだ。

 

 

「うん! ライブオンに外れる羽目なんて最初からなかった!」

 

ワルクラ内のライブオン専用ワールド、ライブワールド。その完成を祝いライバーたちが集結し、一大パーティーが・・・・・・

 

「ごめん。やっぱりあいつしばいてくる」

 

・・・・・・開かれはしたのだが、このカオスな面々を祭りにかこつけて羽目外したらどうなるのか、最早収拾不能である。アンチが反転してライブオン信者になった匡も含めて皆で騒ぎまわり、一つの完成に少しだけ寂しくなったりして。

 

「非現実的だからライブオンなんだよ!」

 

「禁酒しましょう」

 

そんな中、淡雪が公式の企画で様々なお酒を飲んでみたら判明したのは、お酒ごとに異なる自分になる、という衝撃の事実。ビールならおっさん、ドンペリならセレブ、ウィスキーなら石川さゆり、といった具合に。しかし一気に飲酒しすぎたせいかぶっ倒れてしまい、一週間の休養と一カ月の禁酒をする事に。

 

飲酒なし、清楚モードを中心に。それはかつての自分に戻ったよう、清楚な自分。だけど一度晒した素の自分、シュワちゃんとの分裂が感じられて。

 

「初心を忘れたらダメ!」

 

「私は、伝説になる」

 

そんな感覚の中、実施されたのは有素特製AIシュワちゃんとのコラボ。そこで、もう一人の自分と言うべき存在に諭されて思い出すのは、全ての始まり、面接時の自分。面接のテンプレなんぞ知った事かと全て曝け出してぶちまけて、語った自分だけの夢。

 

「もう大丈夫だよ」

 

「私は、貴方にとっての伝説になれましたか?」

 

その夢を思い出して、初配信時の自分を見直して、安心させるように声をかけて、リスナーたちに問いかけて。改めて夢に向かう、淡雪の伝説への道が始まるのだ。

 

彼女は貴方にとっての伝説になれたであろうか? その答えは各自、それぞれ。でもきっと、忘れぬ限り彼女の夢への道は、何処かで今日も続いているのだろう。

 

その道を、書籍の上での最後まで是非皆様も見届けてみてほしい。

 

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