さて、時に画面の前の読者の皆様は、調教、という言葉を聞いてどんな印象を抱かれるであろうか。 例えば鞭のような道具を使ったり、という印象があるかもしれないが、実際の所ではメス堕ち、とでも言うべきかそういったエロには付き物の要素を思い浮かべられる読者様も多いであろう。そういったのが好き、という方もおられるかもしれないし嫌い、苦手、という方もおられるかもしれない。画面の前の読者の皆様は果たしてどちらであろうか。
さて、こちらの作品はどうなのかと言うと。調教無双、と言っているが主人公であるレオン(表紙左)がそこまで鬼畜、と言う訳でもなく。寧ろその力に頼らず勝とうとしているからこそ真っ直ぐとも言えよう。 そしてこの作品は同時に刊行されているハーレムものと比べると、あちらがライトならばこちらはヘヴィー、向こうが明るいならばこちらはダークめな作品なのである。
とある異世界の帝国、かの国を守るのは魔法を剣を用いて使用する魔剣士。かの職業を目指す者達を育成する帝国防衛学院。貴族の子女が通うそこは、貴族が上、平民が下という価値観が根付いており、実戦主義の為に決闘が推奨される。その学院でレオンはひょんな事からクラスメイトの聖女、エステル(表紙右)に不埒な真似を働いてしまい。退学を賭けて決闘する事になってしまう。
「君の負けだよ」
レオンに宿る力、「絶対調教」。女の子と性行為をし、自身の性奴隷に変えてしまう忌むべき力。しかしそのスキルを使わぬ代わりに、圧倒的な剣技を努力の果てに身に付けて。レオンはエステルとの戦いに勝利し、彼女を性奴隷にする権利を得る。
「あなたは大切な人のために強い魔剣士になろうとしていたのね」
しかしそれをしようとはしなかった。何故か。それは過去の経験によるもの。義姉であるアリアと共に反帝政派のテロリストに捕まってしまった時、彼女を幾多の男の魔の手から守る為に性行為をする事となり。結果、彼女を性奴隷にしてしまったのだ。
「だから、お兄様も覚悟を決めてください」
そんな過去を聞き、エステルは味方になると決め。もう一つの方法である精飲で性奴隷の契約を結び。更には級友であるガイルとの決闘に勝利し、対価として得たメイド、リンカの人生を守る為に性奴隷にし。魔女と同じスキルを持つ妹、ルナにも告白されて契約を結ぶ。
「あなたが必要だと思うことをして」
そして、運命が動き出す。ガイルの手により攫われるルナ。助けるために狙うのは、その姉であるルシル。そこで目撃したのは因縁の相手、反帝政派の幹部であるクロエ。覚悟を決める、姉を助け出す為に茨の道でも突き進む事を。 本気で自分の意思でスキルを使い、歩き出す。
だけどまだ彼は知らぬ。アリアが迫っている事を。もしかしたら好機、かもしれぬ機会がすぐそばまで来ている事を。
ダークめな世界観の中、だからエロが違った面白さを持つこの作品。ダークめなエロを読んでみたい読者様は是非。きっと貴方も満足できるはずである。
落ちこぼれ魔剣士の調教無双~クラスメイトの貴族令嬢たちを堕として、学院最強の英雄へと成り上がる~1 (一二三書房) | 軽井広, あびすぐる |本 | 通販 | Amazon