読書感想:美醜逆転世界のクレリック ~美醜と貞操観念が逆転した異世界で僧侶になりました。淫欲の呪いを解くためにハーレムパーティで『儀式』します~2

 

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読書感想:美醜逆転世界のクレリック ~美醜と貞操観念が逆転した異世界で僧侶になりました。淫欲の呪いを解くためにハーレムパーティで『儀式』します~ - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、前巻で貞操観念と美醜が逆転した異世界に転生してしまい、呪いを解ける僧侶、という職業を得たマコトであるが。他の僧侶であっても、彼女達の身体を救うことは出来るであろう。では彼にしか出来ない救い、とは何なのだろうか。それは彼女達の「心」を救う事。この世界からすれば醜い者達を救えるのは、彼だからこその観念といえるかもしれない。

 

 

それは彼の前世での思い残しを解決する事へも繋がる。誰かを救う事で自分もまた救われる事。彼にとっても、それが重要と言えるのである。

 

ジーナのテントで幾度となく性行為を重ね、お留守番であるルルゥが寂しさと不安から若干暴走したりする中、「双烈」の中からアーシアが友達に会いに行くと言う事で休暇を貰い、ロジーナも家の整理の為に離脱し。残るマコトとルルゥも休息期間、というわけにはいかなかった。新たな「竜」の目覚めの気配を調査して欲しい、というギルド本部からの依頼により。オークの国とエルフの国へ手紙を届ける、という依頼を受ける事となったのである。

 

調査だけなら二人でも大丈夫、寧ろ一夫多妻であっても二人きりというのは嬉しいもの。しかし二人で転移魔法も駆使して向かう先、目撃する事となるのはやはり、「美醜逆転」という世界の本質である。

 

マコトもまた、本当の意味では分かっていなかったのかもしれない。彼女が置かれている立ち位置を。醜女が多いエルフの中でも、彼女は一番の醜女。だからこそ、オークの世界に行っても蔑まれ、マコトが一緒に居るから、彼の添え物のように扱われ。エルフの国においては国中から疎まれ、マコトには相応しくないと引き離されそうになる。

 

 

「ルルゥさんが、好きだからです」

 

「世界中があなたを罵っても、俺はあなたの味方です」

 

 そんな世界の中にいては、ルルゥが恐怖を拭えぬのも仕方なき事。ならばその縛ってくる恐怖を祓えるのは誰か。それこそがマコトの役目。世界中が彼女の敵であっても、自分だけは味方でいると。真っ直ぐな愛がルルゥに届き、その心の戒めを解く。伝える愛が、二人の関係を進めるのである。

 

無論それだけではない。エロもまた、ブレーキを打ち壊した上でアクセルをこれでもかと踏み込んでいる。おねショタプレイに始まり、敢えて見せつけたりお預けしてみたり。これでもか、とエロを突き詰めていくのである。

 

前巻より色々な意味でレベルアップしている今巻。前巻を楽しまれた読者様は是非。

 

きっと貴方も満足できるはずである。

 

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