読書感想:エルフ奴隷と築くダンジョンハーレム4 ―異世界で寝取って仲間を増やします―

 

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読書感想:エルフ奴隷と築くダンジョンハーレム3 ―異世界で寝取って仲間を増やします― - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、ここまで読まれてきた読者様であればもうお分かりであろうが、主人公であるマルスは自分の嫁であるリリア達に転生者であるという事を未だ明かしてはいない。いつか明かさなければいけない時が来るだろう、その時はもうすぐそばまで迫っている。そして画面の前の読者の皆様はこうは思われたことは無いであろうか。マルス以外にももしかすると、転生者がいるのではないだろうか、と。

 

 

その答えを明かすのならば、その想像は間違ってはいない。とびっきりのヤバい奴が現れるのが今巻なのである。

 

前巻、ドワーフの国のダンジョンを攻略し、目的の半分の魔法は手にしながらも、未だ要素は揃わず。一先ずは次のダンジョンでもある、既に滅んでしまったリリアの故郷にある「世界樹」を目指す中、前回手に入れた潜水艦の試運転も兼ねて海側へと寄り道することを決め、マルス達はそちらへと轍を向ける。

 

 だが、首尾よく辿り着き水着回となるのも早々、マルスの元へ新たな出会いが訪れる。その出会いの主の名はシオン。海底にあるダンジョンに封印された「海神」の封印を守る巫女である。

 

彼女が語る危機、原因不明ながらも海底ダンジョンにおいて海神の封印が解けかけ人魚たちの住処がダンジョンと融合を始めた事で同族が散り散りとなってしまった事。そこに責任の一端を感じ、マルス達は海底ダンジョンの攻略へと乗り出す。

 

 だが、今までとは違い順調にいきすぎる攻略が逆にマルス達の調子を狂わせていく。戦士である夫と仮面夫婦であるが故に愛に飢えるシオンと触れ合い絆を深めながら、胸中に嫌な予感が広がり拭えない。そしてその予感は現実となってしまう。

 

盤外から戦闘機と共に特攻をかけてきて盤面をひっくり返したのは本物の「漆黒」。チート能力を携えた異世界転生者である彼は、マルス達へ圧倒的な力を余裕と共に見せつけ、衝撃的な真実を語る。

 

それは七大ダンジョンを四つ攻略すれば、神の如き力を得られると言う事。その力を手に入れ自分は世界のすべての命を一度すべて終わらせようとしている事。そして七大ダンジョンは、残りは海底ダンジョンと世界樹しか未攻略が残っていないと言う事。

 

「待ってんぞ。抜け駆けはしないでいてやる」

 

同じ人間のようで言葉が通じない。正に言葉が通じぬ怪獣のよう。そんな彼は余裕をもって、趣向を凝らすとでも言わんばかりに海底ダンジョンを譲り、何処かへと姿を消す。

 

 唐突に現れたラスボス、突き付けられた宣戦布告。だがそれは一種の福音である。神の如き力を得て望みを叶えられるのなら、マルス達の願いも余裕で叶えられると言う事だ。

 

海底ダンジョンも攻略し、シオンという新たな仲間も得て。いよいよ決戦の準備は整った。例え相手がどれだけ強大だとしても。それでも今回は勝たねばならぬ。

 

次回、最終決戦。刮目して待ちたいものである。

 

エルフ奴隷と築くダンジョンハーレム 4 ―異世界で寝取って仲間を増やします― (ダッシュエックス文庫) | 火野 あかり, ねいび |本 | 通販 | Amazon