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読書感想：エルフ奴隷と築くダンジョンハーレム２ ―異世界で寝取って仲間を増やします― - 読樹庵 (hatenablog.com)
さて、エロであると同時にダンジョン探索ものでもあるこの作品。前巻を読まれた読者様であれば七大ダンジョンの、普通とは違う難易度の高さは何となくご理解いただけたであろうか。その上で、少し画面の前の読者の皆様に考えていただきたいことがある。マルス達のパーティ、天敵となるモンスターがいるとしたら、果たしてどんなモンスターであろうか、と。
その答えは簡単。「ゴーレム」である。ファンタジー世界に時々存在する、魔法への耐性が高く基本的に物理防御力も高い、ゴーレムと言う魔物。そんな天敵と戦う事になるのが今巻である。
しかし、マルス達が戦うのはそれだけに非ず。リリアが今までひた隠しにしてきた過去とも向き合う事となるのだ。
前巻で判明した過去の七大ダンジョン、その絶対にいけない在処である天空と海底。そこへ向かう手段を求め、彼等は雪に閉ざされた鎖国的な国、工業技術が芽生えつつあるドワーフの国を訪ねる。
奇しくも今、ドワーフの国は国を守っていた結界の消失の危機に見舞われていた。結界を修復するために必要なものは七大ダンジョン、「デ・ストゲッペル魔鉱山」の深層のゴーレムの核。それを持ち帰った者を、国の王女であるルチルの婿とし国を継がせるというお触れ。名誉を求め、お宝を求め。ルチルが同道する事になったマルス達のパーティは、ドワーフの英雄であるオニキス、「漆黒」と呼ばれる謎の冒険者と攻略の速度を競う事になる。
冒険と戦闘は初めてというルチルを連れ、鉱山を苦労しながらも進んでいく中。隠していたリリアの正体バレと共に、彼女がひた隠しにしていた因縁は晒される。
エルフとドワーフ、共に長命の種族であるからこそ遺恨は果て無く。エルフのせいで王女としての生き方を選ばされたルチルは自由を望み、奴隷となったリリアは王族でありたかったと望む。
どこか違うようで似ている、まるで鏡合わせのような二人。二人の間の仲を取り持ち、ハズキやネムと共にリリアを慰め。もう一人ではないと、自分達がいると示し進んでいく。
そう、前巻の方向性を更に進め、その面白さを更に高めるのが今巻であり。ルチルとのワンナイトラブも含め、更に甘さとバトルの面白さを高めていくのが今巻なのである。
「いつかみんなとまた一緒に来るから。それまで待っててくれ」
さよならだけが人生だ、けれどここで築いた絆は永遠に。目的の魔法の半分を成果として手に、またマルス達は歩き出す。
シリーズファンの皆様は是非。
きっと貴方も満足できるはずである。
エルフ奴隷と築くダンジョンハーレム 3 ―異世界で寝取って仲間を増やします― (ダッシュエックス文庫) | 火野 あかり, ねいび |本 | 通販 | Amazon
