
前巻感想はこちら↓
読書感想:なぜ逃げるんだい? 僕の召喚獣は可愛いよ - 読樹庵
さて、前巻で妹分的召喚獣、ハッピーと共に召喚師学園にて大騒動を巻き起こしてしまったこの作品の主人公、ヘレシーであるが。彼に悪気がある訳ではない、かもしれないがまぁ彼及び召喚獣が存在していると周りを狂気に陥れて行ってしまう訳である。ではどうするのか。今巻ではそんな彼に負けないほどのとんでも個性な新キャラが続々登場してくるのだ。
「という訳で、ヘレシーには今日から遺物を探してもらう事になったの」
前巻の騒動後、持ち上がったのはサヴァンが利用した「聖書」のような「遺物」の危険性の問題。悪用されぬよう集める為、シアワセ村出身のヘレシーがいざという時の捨て駒を兼ねて白羽の矢が立って。魔導院、討伐ギルド、エルピス教会という三つの怪しい組織の中、まずは討伐ギルドへ潜入を試みる。
「求めてた言葉と違う」
討伐ギルドの長、マリッタに絡まれつつ、しかし先輩に嵌められ偽物の任務・・・・・・ピンチかと思いきや、ハッピーを召喚しその場をしのぎ。その中で出会ったのは、魔獣を星獣と呼び崇める文化のある隣国、ハイステラの聖女であるラピカ(表紙右)。彼女もまた前巻で起きた事態の捜査と遺物の回収のために来ており。すったもんだの末、何故かヘレシーがラピカとコンビを組み捜査に当たる事に。
「朝から飛ばしてるなぁ」
睨まれてはいけないのでハッピーは出さないように気を付けつつ、潜入調査、かと思いきや。意外と猪突猛進型で武闘派な性格だったラピカは、疑わしき組織に真っ向から襲撃をかけていき。彼女に振り回されつつ、ラピカに気に入られていったり、マリッタの心を掴んでしまったり。
「キミ達が信仰する神は、キミをそんなに苦しめるような存在なのかな?」
そんな中、ヘレシーの召喚獣であるハッピーの正体がバレてしまい、しかしラピカは愉快な方向に勘違いしてしまい。その身に語り掛けていたハイステラの神、を装った高次元の神の創り出した世界に、偶々巻き込まれたコン子さんと共に引きずり込まれ。前巻でヘレシーと契約を交わすことになった天使、フィリエルが黒い新たな力で後輩の天使であるゼナフィムと激突する中。身に余る力に蝕まれるラピカを救うため、力を尽くして。
その先に結ばれるのは、同盟。それはヘレシーにとっては、無事に終わると言うなによりな結果、となったかもしれない。だがニ国の同盟は後に、世界を巻き込む大戦の引き金となる事を、まだ誰も知らないのである。
よりぶっ飛んだキャラたちが登場し始め、より世界が広がっていく今巻。前巻を楽しまれた読者様は是非。きっと貴方も満足できるはずである。
Amazon.co.jp: なぜ逃げるんだい? 僕の召喚獣は可愛いよ2 (ファンタジア文庫) : 夜迎 樹, スコッティ, バリキオス: 本