さて、猫は可愛いものである、この作品は猫とは関係ないが。しかしもふもふな動物や、可愛い動物と戯れる動画が好きと言う読者様も画面の前には一定数おられるだろう。そういった動画を投稿されている投稿者様の中には、金稼ぎ目的と時に言われて炎上していたりする方もおられるのだが。個人的主観だが現在病気治療のために休止中な猫youtuberの方は、別に金稼ぎ目的の空気を感じたことはないのだが。私が鈍感なだけだろうか。
さてそろそろそんな四方山話でしかない前置きは置いておいて。この作品はまぁタイトルを見ていただければわかるが、最近流行しつつあるダンジョン配信ものである。流行してくると他の作品との差別化が大変になってくる気はするのだが、この作品の毒自省的な部分は何処か、というと。童顔低身長な主人公と、幼女の姿に人化した実は最強種族な魔物達によるわちゃわちゃ、家族的なほのぼのと言えるかもしれない。
ダンジョンが現代の世界各地に出現し早くも十年、各国は未曽有の混乱に陥る中、ダンジョンを家にある道具だけで攻略してみる動画、からダンジョン配信が流行を始め。各国はダンジョン調査組合、通称ＤＳＵを共同で設立、ダンジョンを探索する者達の管理を始め。今はＤＳＵの厳しい試験をクリアした一部の者達がＦからＳの間でランク付けされ、彼ら探索者によるダンジョン配信が庶民の日常の一部となっていた。
「ダンジョンで育成配信をしよう！」
そんな世界のごく普通の高校生、柚月（表紙中央）。高校が近いという理由で祖父の遺した家で一人暮らししている彼の家に、ある日出現したダンジョン。そこで出会ったのは衰弱していたリス猫、と呼べる生き物。「クゥちゃん」（表紙右端、人化後）と名付けたその生き物に懐かれ、意外と大食いな為に食費を稼ぐために、ダンジョン配信を計画し。第一回目の配信中に現れた赤いトカゲにもご飯を分けたら懐かれて。「ミィちゃん」（表紙左から二人目、人化後）と名付けることに。
「そうだな。ということで頑張ってくれ」
が、しかし柚月は知らんかった。そも「クゥちゃん」は希少度ＳＳＳクラスの聖獣、カーバンクルであり「ミィちゃん」は危険度ＳＳＳクラスの魔獣、レッドドラゴンだ、という事を。つまり簡単に言うと、この二人だけで世界くらいなら滅ぼせてもおかしくはない。それを業務中に知ってしまったＤＳＵ職員、天瀬（表紙左端）は支部長である後藤から専属に任命されて、彼への対応を押し付けられる事に。
さて、そうとも知らず。ただ遊んでいるだけと言う配信が癒しとして受けたのか、柚月はどんどん人気者になり。級友である和樹と瑛子、椎が友達となり。あっという間にサインを求められるほどには人気者になり、推薦枠で探索者に。日本支部がクゥちゃん達の処遇を巡り上から圧力をかけられたり、と言う事は露知らず。木の精霊、ドライアドのティナを仲間にし。更にはダンジョンの壁をぶち壊したら別のダンジョンに繋がり、そこでグレーターデーモンに殺されかけていた探索者、ユキを救い。後にグレーターデーモンのルシアが、柚月に惚れこんで眷属となって。
「だよね。やっぱり注目を浴びるよね」
そんな家族、のような仲間達に時にお説教をしたり、時にＳランク探索者たちとコラボで決闘したり。時にドタバタ賑やかに、ほのぼのと。世界に注目の輪を振りまいていくのだ。
可愛い魔物達とほのぼのした日常が見てみたい読者様は是非。きっと貴方も満足できるはずである。
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