読書感想:デレたい彼女の裏表2

 

前巻感想はこちら↓

読書感想:デレたい彼女の裏表 - 読樹庵

 

 さてさて、前巻で男の子だと勘違いしていたもう一人の幼馴染、陽が戻ってきて他人から幼馴染に戻った氷菓と伊織でありますが。陽の事は忘れてはいけない、という訳でありまして。 前巻が氷菓のターンでありましたら今巻は陽のターン。何故彼女は戻ってきたのか、その一端が語られる巻と言う事であります。

 

 

「私実は・・・・・・告白されちゃって」

 

「来週だったら丁度デートする予定だったんだよね、うん」

 

氷菓との仲も幼馴染に戻り少し経過したある日、陽から受けた後輩男子から告白されたという相談。こっそり見守っていれば、陽に伊織と付き合っているという嘘をつかれ巻き込まれ。仕方ないのでお話、というか嘘に乗ってあげることに。

 

「仕方ない、お姉さんが一肌脱いであげましょう」

 

しかし伊織には服がない。なので妹である瑠花に服選びの手伝いを頼み、ショッピングモールの新進気鋭のブランドショップに行くも、瑠花がアイドルのゲリラライブを優先し離脱、一人になった所で声をかけて来たお姉さん、ブランドの社長に服を選んでもらって。何とか服も手に入れ、陽とのデートに挑む事に。

 

向かう先はいつもとは違う場所、何駅か離れた所にあるショッピングモール。尾行者三人に見せつけるように、ボーリングやエアホッケーシューティングゲームといった遊びを幼なじみ、を超えて恋人の距離感で楽しんで。何とか誤魔化しも成功し、今度はテストが迫ってきて。氷菓と共に陽の家で勉強会、更には急なお泊り会となったりする中。突然やってきた社長のお姉さん、陽の実姉である澪との遭遇を皮切りに。陽の事情の一端が明かされていく。

 

優秀な姉への劣等感、半ば家出の様に出た実家。溺愛するが故に連れ戻そうとする澪。

 

「本当とか仮面とか・・・・・・それって重要か?」

 

「私ね、何か伊織が氷菓ちゃんと更に仲良くなることに嫉妬して言っちゃったんだよね」

 

そこへ伊織が告げるのは純粋、そして陽の事を真っ直ぐに思うからこその純粋な疑問。本当も仮面も、そんなものはどうだっていい。大切なのは陽が陽らしくある、という事。そう言ってくれたことに感謝を抱く陽は、あの日の言葉の真実を明かす。その言葉の裏、今は未だ無自覚な思いを仄めかしながら。

 

陽の中でも思いが育ち始め、徐々にラブコメが別の色を見せ始めていく今巻。前巻を楽しまれた読者様は是非。きっと貴方も満足できるはずである。

 

デレたい彼女の裏表 2 (GCN文庫 サ 02-02) | 五月蒼, 竹花ノート |本 | 通販 | Amazon