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読書感想:魔法警察ファンシー☆マリリン1 ~証拠がなくても即逮捕!~ - 読樹庵 (hatenablog.com)
さて、前巻を読まれている読者様であれば何となく、こうはお思いではないだろうか。この作品、ミステリと言えなくね、と。 実際そう思われたお方は間違えてはいない。先に言ってしまうと、今巻の後書きにてこの作品はミステリを題材にしたギャグコメディであると語られている。と言う訳でここより先を読む際は、その前提の元に読んでいただけると幸いである。
さて、では今巻では何が描かれていくのかと言うとであるが。前巻までを読まれた読者様であればこうは思われた事はないだろうか。魔法警察というのは、魔法世界における警察である。ならばマリリン以外にも存在しているのではないだろうか、と。実際それは間違えてはいない。今巻においてはマリリンの同僚であり隠れ大ファン、メルクル(表紙中央)が魔法界からやってくるのである。
「細かい事は気にしちゃダメだよ!」
マリリンの捜査方法である、魔法による犯人の特定と言うのには、ルール説明を求めるもまぁ何とか受け入れ、共に事件の場を駆け回り。マリリンが犯人をズバッと当てて零人が推理でその穴を埋めフォローする。そんな二人でのコンビも段々有名となってきた中で舞い込んでくるのは新たな事件。
地上五十階のタワマン、その最上階での狙撃事件、但し容疑者全員完璧なアリバイあり。 呪われたという鎧兜が保管されている剣術道場で起きた、鎧兜が動き出したと言う目撃情報がある殺人事件。 零人やマリリンが招待された、陸の孤島の館における殺人事件。 更には怪盗レザービーに太っちょな偽物が出現し、その正体を探ることになったり。
「やってやるさ」
その事件の裏にいくつかあるのはメルクルの影。彼女が何故こっちに来たのかというと、魔法界から逃げ出した凶悪犯を追って。その一報はマリリンの元へと届き、起こされた連続通り魔事件の一報も零人に届いて。調査に乗り出すも、珍しく二人の推理が外れてしまい、級友である楓が襲われ軽傷を負ってしまう。
失意に沈むマリリン、自らの力不足に悩む零人。だけど楓に背を押され、零人は自分で頑張ろうと推理し。張り込んだ場にメルクルもやってきて、マリリンも後から乱入してきて。あっという間に魔法パワーで、事件は解決へと動かされて。
「そうだな。さっさと終わらせよう」
戻ってきたのはいつもの日常。そして二人はまたコンビで事件に挑んでいくのだ。
前巻よりもギャグのキレが増す今巻、前巻を楽しまれた読者様は是非。きっと貴方も満足できるはずである。
魔法警察ファンシー☆マリリン 2 ~証拠がなくても即逮捕!~ (オーバーラップ文庫) | やますやま, さまてる |本 | 通販 | Amazon