読書感想:人生逆転4 浮気され、えん罪を着せられた俺が、学園一の美少女に懐かれる

 

前巻感想はこちら↓

読書感想:人生逆転3 浮気され、えん罪を着せられた俺が、学園一の美少女に懐かれる - 読樹庵

 

 さて、前巻で近藤は捕まり、自殺を目論んだ美雪も食い止められた、という事で、世間的に見ればいじめ問題は一応は解決、とみられるかもしれない。ここで画面の前の読者の皆様、草むしりのコツというのはご存じであろうか。雑草、というのは地上に出ている部分のみを抜くのではなく、地下の根っこまで抜かないといずれまた生えてくるのだ。

 

 

そう、近藤と言う見えている部分だけを取り除いても意味はない。という事で今巻は、根っこの部分、黒幕。文芸部部長である立花との決着をつける巻なのである。

 

「黒井、調べてほしい人がいるんだけど・・・・・・」

 

「もしかしたら、すぐに青野に変わってしまうかもしれないからよ」

 

自分の隠していた過去を英治にも、その母にも受け入れられてもらえて。幸せ満ちる愛が見とがめたのは、英治が編集者との打ち合わせをしていた店から出てきた立花の姿。もしかしてまだ問題は解決していないのでは、と。黒井に調査を頼み出てきたのは、立花と近藤、そして遠藤が同級生であるという事実。遠藤に何があったのか? そもそも美雪を近藤と引き合わせたのは誰か?

 

「本当の意味であなたは自分の罪をわかっていない」

 

「もうキミはサッカーの世界に戻れない」

 

なにかがおかしい、より深くへ踏み込んでいく中。美雪は母親に誰も愛したことがない、と断罪され、近藤はエリに地獄へ引き込まれ全てを無くす。

 

「俺はもう立ち止まれませんから。前に進みます」

 

そして遂に訪れる、立花への断罪の時。前を向いて進み始めた英治に屈辱を感じ、新たな獲物を探し。更には自分の手駒であったサッカー部の者達を動かし、エリにすべての責任を押し付けるべく動き出す。

 

「俺の原稿を返してください」

 

「それはな、お前たちを出し抜くためだよ」

 

しかし、立花は気づいていなかった。賢者を気取る自身は愚者である事、今までの流れは愚者を少しだけ賢い愚者が操っていたにすぎぬ、という事。まっすぐに立ち直った英治がまずは断罪の一手を突き付け、自身に心酔していると思っていたサッカー部の橋梁者の内心を見抜けず裏切られ全ての計画を晒され。立花も今までの愚行の証拠を突き付けられ、無事に捕まる事に。

 

「私とお父さんが昔みたいに家族になれるように助けてくれませんか」

 

「うん。絶対に何とかするよ」

 

そして、物語は新たなるステップへ。英治が愛から願われたのは、家族の絆の再生。その対象である宇垣のおじさん、愛の父は愛ゆえに娘を遠ざけ、心臓に爆弾を抱えながらも動き出す。復讐の為、腐り切った現政権をぶち壊すために。

 

一つの問題の決着、全ての悪が裁かれる今巻。シリーズファンの皆様は是非。きっと貴方も満足できるはずである。

 

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