
前巻感想はこちら↓
読書感想:倒れた婦人を救ったご褒美は、娘の美人双子とのお付き合いでした。 - 読樹庵
さて、前巻より始まった、蒼と結月、陽花里の三人での恋人生活。ぐいぐい来る結月と陽花里に押し込まれる蒼、な訳であるが。周囲には明かせぬ恋人関係、しかし陰キャである蒼と双子姉妹では、周囲からみれば釣り合う、とは見えぬかもしれない。という訳で今巻においては釣り合えるように蒼が頑張る巻であり。双子姉妹の戦いが次の段階に進む巻なのである。
「恋人のいる高校生活が過ごせるんだよ? テンション上がらない?」
前巻、年が明けて恋人同士になって暫し後、三学期が始まる前。恋人がいるという事でテンションが上がるか、と思いきやそうでもなく。
「これで、桐島は晴れて二股クズ野郎になったわけだ。おめでとう」
だが、恋人同士になったというのは確かなこと。しかし今はまだこの関係は秘密。
「これからは、もう学校では関わらないとかそういうのはナシにしよう」
ではあるのだが。果たしてこのままでいいのか、という思いはその中にあるわけで。という訳で少しずつ、変えていく。学校では秘密にする、というのは変わらないけれど。それでも普通に関わる、というのは決意して。二人に絡んでくる男子を撃退するためにあの日のヒーローの髪形にセットしてきたり。蒼もまた、少しずつ変わりだしていく。
そんな、玄馬へと付き合っているという挨拶をしたりもする中で。巡ってくる試練の時。バレンタイン直前のマラソン大会。そこで最近目立つようになってきた蒼を疎む男子たちと、双子姉妹のお手製チョコレートを巡り順位で勝負することに。当然のごとく相手になるのは運動部、帰宅部の陰キャである蒼にこのままでは勝ち目はない。という訳で、双子姉妹の応援を受けながら、付け焼刃的に練習し。
「試合に負けて勝負に勝つって、こういうことを言うんでしょうね?」
本番、勝負の結果を分けたのは、優先するもの。優しさを優先した蒼の選んだ結果で、男子たちが負けを認めて、結果、認められることに。無事にバレンタインも過ごし、さらなるご褒美は進級前の休みに。玄馬が体調不良、という事で双子姉妹の家族旅行に、その両親の代わりに加えてもらうことになり、三人で温泉旅館へ。
「・・・・・・これからどんなことが待ってるんだろう、かな」
旅行という非日常の中、巡るのは姉妹の攻防、蒼のファーストキスを巡る争い。それぞれのシチュエーション、そこに交わされるのは恋人同士としての甘さ。抱いていくのはこれからの心配、ではなく期待。明日に期待しながら今日という日を全力で楽しんでいける、という思いなのだ。
より甘さ深まる中、色々なものが変わりだす今巻。前巻を楽しまれた読者様はぜひ。きっと貴方も満足できるはずである。
Amazon.co.jp: 倒れた婦人を救ったご褒美は、娘の美人双子とのお付き合いでした。2 (ファンタジア文庫) : 遊河 あくあ, さなだ ケイスイ: 本