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読書感想:荒廃したゾンビ世界を50日間生き残る ~迎撃編~ ヘガデルのブラックな会社1 - 読樹庵
さて、前巻を読まれた読者様がこの巻の感想を見ている事を前提に今巻、決戦編、完結巻となる感想を書いていきたいわけであるが。前巻で示された事実は、もう皆様もお分かりであろう。HBCの面々がおバカ風味なだけでこの世界は容赦なく、命は誰のも軽い、という事を。そして死した者は、知能持ちゾンビという強敵と成り得ることを。前巻、死んでしまった最強戦力、ぽんたこ。彼も敵になり、どんどんと生きにくくなっていくのだ。
「まさか試しに入ってみた地下の穴で、こんなものを見つけるとはな」
さて、このままでは追い詰められるばかり。じり貧である。では何処かに攻略法があるのか。それは奪還した拠点に出来ていたゾンビの侵入経路の先、ゾンビの研究所ら指揮施設にあった。南西の地にある、四つのゾンビスポナー。即ちゾンビを生み出すもの。それを破壊すれば、これ以上のゾンビの増加は防げるかもしれない。僅かな希望を信じ、せれすとが単独で偵察へ、残る面々はそれぞれ考えた準備へ。
「びっくりのブラック企業ぶりじゃの」
偵察は成功、準備も何とか進みだす、だけどゾンビは待ってくれない。三十日目、ハイジャンプが出来るようになったゾンビの大群の襲撃。だがこれは好機、と見てへがでる達は一路ゾンビの本拠地へ。
「・・・・・・聞こえてるといいな」
当然、待っているのは死闘。いぬいやぽんたこも戻ってきて激突と相成る中、ホルンがヘガデルを逃がすために犠牲となって。引き換えにぽんたこの撃破、スポナーの全滅は成し遂げて。暫し、穏やかな時間。ゾンビウイルスに感染してしまう事態が起きるも、ホルンの遺した農作物で何とか回復したり。
「君たちを、つかのまの勝利の喜びに、浸らせたかったから」
だが四十五日目、絶望は希望を与えた後で奪ってくる。再び現れたいぬい、語るのはそもスポナーは地下に沢山ある事、知能持ちゾンビは復活する、という事。そらかぜが残り犠牲となり、残るはヘガデル、いるる、せれすと、マリーの四人。そらかぜが遺した脱出経路で空港へ出るも、知能持ちゾンビとなったそらかぜの襲撃。だが彼を殺した時、知能持ちゾンビの核らしきものに気付き。せれすとが残り、残る三人で自販機へ向かうもいぬいに破壊されてしまい。何とか生き残っていたせれすとも合流、これより始まるのは追いかけっこ。
「「「戦闘で死ぬな! 残業で死ね!」」」
「『一人が生き残るために、全力を尽くせ』だそうだ」
逃げ延びる先、最後に生き残るのが一人いればいい。只一人を生かす為、全力を尽くして。
「やっぱHBCには、私がいねーとな!」
その先、待っているのは新たな世界。今度は戦闘が無い筈、な開拓生活が待っているのである。
前巻と一セット、辛い世界を駆け抜けていく今巻。前巻を楽しまれた読者様は是非。きっと貴方も満足できるはずである。
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