
さて、最近スマホゲームとしてSDガンダムGジェネレーションエターナルはガノタの間で人気であるわけだがGジェネやスパロボ、スーパーロボット大戦といったゲームをプレイされた事のある読者様もきっと画面の前におられるだろう。自分だけの部隊を作って、様々なステージで戦い抜く、という趣旨な訳だが。特にスパロボは、明確なストーリーが存在する訳で。そう考えると無数のロボットのある意味コラボであるお祭り作品、を実現できる世界観というのは設定するのは言うまでもなく大変であるはずだ。
しかし作品内では整合性のとれた世界観がある訳で。そんな世界観を楽しめる、というのも作者様に感謝したいわけだが。この作品もまたそんな、コラボ前提のゲーム世界を舞台としたお話なのだ。
「こういうのって、世界観が作り込まれたゲーム史に残るような名作ゲームに転生するもんじゃないのか?」
前世、VR技術を生かしたゲームが存在していた日本で、ゲーム好きな青年として育っていた夕陽。しかし今、彼は前世にやり込んだVRMMO「スーパーミスティックヴァース・オンライン」の世界に自身のPNのキャラ、アケチ(表紙中央)として転生していた。 しかし、首を捻る所があった。この世界、元々は倒産寸前の会社が作った、ゲーム本来の面白さに立ち戻ることを目的としたゲームであり。ふわっとした世界設定と、時間よりも期間で強くなれるゆるいシステム、という転生先としてはあまり見かけないタイプの世界だったのだ。
まぁ考えても仕方ない。一先ずは将来、この世界に襲い来るであろう「霧」の危機に向けて準備をする為、前世のゲーム知識を活かしたレベル上げと、スキルビルドを始め。幼馴染であるエルフ、ウェスタ(表紙左)と共に強くなっていく中。両親に連れられ訪れた王都で、目撃したものとは。
「この世界にはコラボ要素も存在する・・・・・・だと?」
それは現実世界にも存在する栄養ドリンク。それこそはこの世界が、ゲームの目玉要素であった幾多の、ジャンルおかまいなしのコラボ要素もあると言う事。 つまりどういうことか。霧の脅威に立ち向かうだけで良かったはずが、設定的にこの世界を簡単にぶっ壊せるコラボキャラ多数を、元の世界に送り返すという、面倒に過ぎる要素が追加されたという事。 コラボキャラはそれこそ少年漫画からロボット、Vtuberに怨霊まで区分無し。 この世界を護るためにも、アケチの新たな戦いが幕を開ける。
まず必要なのは仲間。先にこの世界へ来ていたコラボキャラ、信長ちゃん(表紙右下)の元へ訪ね同盟を組み。王都を襲う霧へ対処する準備の中、王都で人気の歌手として来ていたVtuber、フワン(表紙右)に手を貸し、ファンとなって。更にはウェスタがホラゲーの、世界を滅ぼした大怨霊、ノロイたん(表紙左下)を拾って来たり。魔法少女アニメの、主役の一人、ラピスハート(表紙左上)とも仲良くなったり。
準備を整え、まずやってきたコラボキャラ、少年漫画の主人公とライバルの戦いを食い止め、帰還の為のアイテムを探しに行く中。牙をむくのは、隣にいたコラボキャラ。帰りたい世界がある、だけど愛する人の顔が思い出せないという空白を叫ぶキャラと激突し、その思いを受け止めて。
「・・・・・・俺は、この世界が好きなんだろうな」
まず最初の嵐は乗り切れど、まだまだコラボは始まったばかり。だけど、この世界が大好きで、生きていくと決めたから。守り、満足してもらうために歩き出すのだ。
正に、おもちゃ箱をひっくり返したかのようなドタバタ感と、個性的に過ぎるキャラに彩られる中に、芯を通した面白さがあるこの作品。賑やかなコメディを見てみたい方は是非。きっと貴方も満足できるはずである。
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