読書雑記:発売日前恒例、新刊紹介なお話。富士見ファンタジア文庫編。

こんばんは。このラノ2022、どの作品に投票するかは大体決まったのですが、そこで書くコメントの内容が詰め切れず、まだ投票できていない真白優樹です。何とか今週中には投票したいと思います。さて本日は、今週土曜日発売予定の富士見ファンタジア文庫の新刊の中から、このブログで紹介予定の作品についてお話したいと思います。

 

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・王様のプロポーズ 極彩の魔女

 

・著:橘公司先生 絵:つなこ先生

 

それではまず最初の作品はこちら。今更言うまでもないかもしれませんが、デートアライブシリーズ等でご存じの読者様も多いのではないでしょうか。橘公司先生の新作は、TSも絡むバトルものとなるようで。果たしてどんな面白さが待っているのか。残念ながらデートアライブシリーズは未読の私としては、ここからが橘公司先生の世界観への入門となるので、楽しみです。

 

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・俺の『運命の赤い糸』に繋がってたのは、天敵のような女子だった件

 

・著:赤金武蔵先生 絵:ゆきうなぎ先生

 

二作品目はこちら。過去の記事でも言及しましたが、赤い糸が可視化されるというファンタジーな始まりから、天敵のような女子とのラブコメが始まるのがこの作品です。昨今ツンデレヒロインというのは中々珍しい存在となってしまいましたが、そんなヒロインも容赦なく本心を晒される赤い糸。この相乗効果がどんなラブコメを生むのか、楽しみにしたいと思います。

 

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・人気声優とイチャイチャして結婚するラブコメ

 

・著:浅岡旭先生 絵:ベコ太郎先生

 

三作品目はこちら。浅岡旭先生と言えば、個性的な世界観やヒロインが魅力となる作品を多く手掛けられておりますが、この作品はタイトルが示す通り声優と結婚、そこから始まるラブコメとの事です。既に絆値最大、好感度MAXの状態からどんなラブコメが展開するのか。そこに注目したいですね。

 

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・魔導書工房の特注品 ~落ちこぼれ貴族の魔導書を作ろう~

 

・著:いつきみずほ先生 絵:にもし先生

 

四作品目はこちら。同じレーベルで刊行されている「新米錬金術師の店舗経営」シリーズでご存じの読者様も多いでありましょう、そんないつきみずほ先生の新作は前述の作品と同じジャンルのお仕事スローライフ系の作品となるようで。今作品はどんなスローライフとクラフトが待っているのか。そこに注目したいと思います。

 

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・実は同じ職場にあなたを好きな人がいます 転勤先は美女だけの営業所!?

 

・著:波瀾紡先生 絵:jonsun先生

 

五作品目はこちら。カクヨム、なろうで人気を博するこの作品は大人のオフィスラブを描く作品になるとの事。大人と子供の年の差恋愛作品は最近、少しずつ増えてきていますが完全に大人同士の、しかもオフィスラブと言うと中々に珍しいのではないでしょうか。果たして、子供には少し遠いかもしれないその世界で描かれるラブコメとはどんなものか。期待したいと思います。

 

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・世界最強騎士団の切り札は俺らしい2 無敵集団の中で無能力者の俺が無双無敗な理由

 

・著:輝井永澄先生 絵:bun150先生

 

六作品目はこちら。ここからはシリーズ続刊の紹介となります。前巻で圧倒的な力を見せつけたミヤ君ですが、まだまだその力の真の姿は開放されていなかったとの事。果たして今度はどんな無双が待っているのか。爽快感溢れるバトルに期待したいですね。

 

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・VTUberなんだが配信切り忘れたら伝説になってた2

 

・著:七斗七先生 絵:塩かずのこ先生

 

七作品目はこちら。前巻で大爆笑された読者の皆様、今の内に腹筋の鍛錬または腹筋の覚悟をお勧めいたします。前巻の混沌から更に深まった混沌が予想される今巻。今度はどんな爆笑が待っているのか。また今度も大爆笑したいと思います。

 

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・【朗報】 俺の許嫁になった地味子、家では可愛いしかない。3

 

・著:氷高悠先生 絵:たん旦先生

 

八作品目はこちら。文化祭も迫る中、結花のきょうだいの勇海が何かしらの騒動の台風の目となりそうな気のする今巻。果たして、今度はどんな可愛いがあるのでしょうか。期待していきたいと思います。

 

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・経験済みなキミと、経験ゼロなオレが、お付き合いする話。その3

 

・著:長岡マキ子先生 絵:magako先生

 

九作品目はこちら。季節は秋、様々なイベントが目白押しの季節と進路問題、そして各々の新たな決意。既にあらすじから波乱と謳われていますがどうなってしまうのでしょうか。注目していきたいとも思います。

 

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・スパイ教室06 ≪百鬼≫のジビア

 

・著:竹町先生 絵:トマリ先生

 

それでは最後、十作品目はこちら。前巻の衝撃的な引きから続く今巻。果たして奪われた復讐を為す事は出来るのか。彼女達の活躍に期待したいと思います。

 

以上、期待の十作品でした。ではまた、発売されましたら読んでいきましょう。

読書感想:僕の愛したジークフリーデ 第2部 失われし王女の物語

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前巻感想はこちら↓

読書感想:僕の愛したジークフリーデ 第1部 光なき騎士の物語 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、愛とは転じて憎悪となるものであり、愛が深ければ深い程、その愛が転じて生じる憎しみは深くなるものである。というのは前巻を読まれた読者様であればお分かりいただけているのではないだろうか。 ではそんな前巻、ジークフリーデの両腕が失われると言うとんでもないラストから今巻はどう展開するのだろうか。

 

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読書感想:プリンセス・ギャンビット ~スパイと奴隷王女の王国転覆遊戯~

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 さて、画面の前の読者の皆様はギャンビットという言葉はご存じであろうか? 何ぞそれと思う方に向けて簡単に説明すると、ギャンビットとはチェスにおける定跡の一つでありオープニングにおける戦術の一つ。駒を犠牲に、駒の展開や陣形においてアドバンテージを求めていく、一種の犠牲を伴う戦術である。では一体、この作品におけるギャンビットとは何なのであろうか。何を犠牲に、アドバンテージを得ようとしていくのか。

 

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読書雑記:発売日前恒例、新刊紹介なお話。ガガガ文庫編。

こんばんは。最近涼しくなったかと思えば微妙に暑かったりと安定しない気温に調子が安定していない気がする真白優樹です。因みに調子不良とは関係ないかもしれませんが、昨日寝落ちして結局本格的に寝たのは朝の五時でした。それはともかく本日は、来週発売のガガガ文庫の新刊の中から、このブログで紹介予定の作品について話したいと思います。

 

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・公務員、中田忍の悪徳 第15回小学館ライトノベル大賞<優秀賞>

 

・著:立川浦々先生 絵:楝蛙先生

 

ではまず最初の作品はこちら。第15回小学館ライトノベル大賞で栄えある優秀賞を受賞された作品となります。登場人物の年齢が平均して三十路以上、更には一体どんなジャンルの作品なのか全く分からぬストーリー。表紙とあらすじだけでは全てを推し量れぬこの作品は一体どういう作品なのか。注目していきたいと思います。

 

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・嘘つき少女と硝煙の死霊術師 第15回小学館ライトノベル大賞<審査員特別賞>

 

・著:岸馬鹿縁先生 絵:ノキト先生

 

二作品目はこちら。こちらは栄えある審査員特別賞を受賞された作品となります。屍を操り屍を狩る、果たしてファンタジー的な世界観の中にどんな展開があるのか。注目していきたいと思います。

 

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ロストマンの弾丸 第15回小学館ライトノベル大賞<優秀賞>

 

・著:水田陽先生 絵:LOWRISE先生

 

三作品目はこちら。異能溢れるバトルアクション、あの裕夢先生が絶賛されたこの作品。果たして、栄えある優秀賞に選ばれたこの作品はどんな面白さを持っているのか。楽しみですね。

 

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・転生で得たスキルがFランクだったが、前世で助けた動物たちが神獣になって恩返しにきてくれた ~もふもふハーレムで成り上がり~2

 

・著:虹元喜多朗先生 絵:ねめ猫⑥先生

 

続きましての四作品目はこちら。新たな神獣との出会いもとい再会、しかし今度は一筋縄ではいかない相手のようで。果たして今度はどんな試練が待っているのか。絆の強さを見せてくれる展開を楽しみにしています。

 

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・楽園殺し2 最後の弾丸

 

・著:呂暇郁夫先生 絵:ろるあ先生

 

続きましての五作品目はこちら。上下巻という括りであるのなら下巻となる今巻。あらすじからして不穏な死亡フラグが乱立している気がしますが、果たして戦いの先に何が待っているのか。期待していきたいと思います。

 

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・現実でラブコメできないとだれが決めた?4

 

・著:初鹿野創先生 絵:椎名くろ先生

 

それでは最後、六作品目はこちら。表紙からして不穏、あらすじからして更に不穏なこの作品。果たして、現実の壁にぶち当たるとはどういう事か。怖いけれど楽しみです。

 

以上、期待の六作品でした。ではまた来週を待つと致しましょう。

読書感想:わたし、二番目の彼女でいいから。

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 さて、ラブコメとはつまるところ何なのであろうか、突然ではあるが。ラブコメとは、ヒロインの優先度が一位になる事であり、ヒロインの中でも主人公の事が占める割合が一番となり、そして付き合いだして幸福な結末へと導かれるものを言うとして。もしこの考え方が間違っていないのなら、そこには一切の「妥協」というものは存在していない筈であろう。妥協もなく全てを青春の一瞬に注ぎ込むからこそ。ラブコメはラブコメ、足り得るものかのかもしれない。

 

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読書感想:三つの塔の物語3

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前巻感想はこちら↓

読書感想:三つの塔の物語2 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、一巻と二巻を読まれた読者様は、この作品における魔族である魔壊族の用意周到さと狡猾さは既にお分かりいただけたことであろう。人間の世に混じり、己が目的のために暗躍する彼等。その魔の手が再びイサラ達に迫り、そして彼等の思惑が一つの結実を迎えるのが最終巻である今巻である。

 

前巻で明かされたフーズの奥の手。強大な力を一時的に得る代わりに全く身体が動かせなくなった彼の介護、もといお世話にフィスタが名乗りを上げて。男の尊厳を賭けた戦いがあったとか無かったとか。

 

そんな、描かれなかったけれどある意味描かれなくて幸運だった顛末もあった後、再び上った塔にて、フーズ達は強制バトルが巻き起こる特殊フロアへと迷い込んでしまう。

 

かのフロアで待っていたのは謎の巨狼、スービフレスト。既存の魔物と似通った外見を持ちながらも段違いの力を持つ、今の彼等では及ばぬ境地にいる魔物。

 

生き延びるために再び切り札を切るフーズ、彼に続き自身も奥の手を解放するイサラ。何とか乗り越え、報酬として解呪の為のアイテムの一つを手にし。

 

 しかし、そんな彼等へと魔壊族の悪意が牙を剥く。魔壊族の王の一人の封印、それにとって大事な要であるイサラを害するべく、封印を司る者達が住むアリアの故郷の若者達を唆し。イサラを誘拐する事で害そうとしてくるのだ。

 

乗り越えた先、彼等の知らぬ所で魔壊族の最強の一人であるパセスホールにより封印が解かれ。魔壊族の王の一人、カルセスファイサスが目を覚ます。

 

封印からの直後で弱体化している彼女を再び封印せねばならぬ。そして、やはりそのためにはイサラの持つ素質が重要で。再び事態の中心に飛び込む事を余儀なくされた彼等。

 

 だがしかし、そんな危急の事態も悪い事ばかりではなかったのかもしれない。事態の中心に飛び込む以上、強くなければいけない。そんな訳で、彼等はフィスタ達エグゼレンジャーと共に生活し修行が出来る事になったのである。

 

「今更違った対応をされてもね。今のままの姉さんが好きだよ俺は。十分に魅力的に映ってる」

 

迎えに来たフィスタにいつもと変わらぬ対応をしているように見えた事をローカスに指摘され、フーズの答えでこれからもこの三人でいる事を前提とした彼の心が垣間見える一幕もある中始まる修行の日々、その中で見出していく新たな力。

 

フーズとアリアは魔術の新たな使い方、魔達術を。イサラは全体的な強化を、ローカスは実家に伝わる秘伝の技を。

 

 力を身に着けても、彼等は出番は無いはずだった。それもまた当然であるかもしれない。何故ならば彼等はまだその段階に至っていないのだから。しかし、決戦の日。パセスホールの手により戦場とは離れた場所へと送られた彼等は、分断され単独での戦いを強いられる事となってしまう。

 

敵は分体と言えど上級魔壊族。しかし彼の人間への興味、そして驕りこそが付けこむ隙。そして彼の知らぬ人間の強さ、新たな力こそが勝利への鍵。

 

傷つきながらも失いながらも掴んだ勝利。だが失われたものはあまりにも大きく。度重なる奥の手の使用で、イサラの寿命は残り三年ほどまでに削られてしまう。

 

『苦難の道を選ばされ、己が身を削る覚悟を決め、力振り絞り困難を突破し、大願を成就した娘に未来を』

 

 もう救いは無いのか、何処にもないのか。否。この作品におけるこの時代は、未だ神の時代。そして神が、頑張ったイサラに手を貸さぬわけがなかったのだ。

 

何れ来る神の時代の終焉の遥か前。神の時代に必死に生きた者達。歴史書になんか載らないけれど、それでも確かに彼等はそこで生きていた。己が願いのままに。

 

そんな切なる思いが感じられるからこそ、この作品は面白いのである。

 

どうか画面の前の読者の皆様も、是非楽しんでみてほしい。

 

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読書感想:三つの塔の物語2

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前巻感想はこちら↓

読書感想:三つの塔の物語 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、前巻の感想、または前巻を読了済みという認識の元でここから先の感想を読んでいただきたい次第であるが、画面の前の読者の皆様は前巻の中で特にフーズとイサラと絡みのなかった登場人物がいるのは覚えておいでであろうか。先に答えを言ってしまうのであれば、その名はフィスタ(表紙右)。フーズとイサラの年上の幼馴染であり、フィス姉と呼ばれて慕われる少女である。そんな彼女も今や神剣を携え、最強の冒険者の集団である「エクストラレンジャーズ」の一員であり。文字通り住む世界が違ってしまった彼女は変わってしまったのであろうか。

 

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