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読書感想:ヒモになりたい俺は、ヤンデレに飼われることにした - 読樹庵
さて、犬も歩けば棒に当たる、彰も歩けばヤンデレが来るという事は前巻を読まれた読者様であればご存じであろう。前巻で結、淑蓮、由羅という三人のヤンデレに囲まれてしまった彰であるが、前巻を読まれている読者様であれば彰のクズっぷりは既にご存じであろう。三人のヤンデレに囲まれながらも、寧ろその思いを利用するかのように競い合わせる彼。では今巻ではそんな彼はどうなってしまうのか。
それはまぁある意味言うまでもないであろう。修羅場、一歩手前である。自分から修羅場に踏み込んでいく彼の元、また新たなヤンデレが姿を現す。その名はフィーネ(表紙)。ドイツ出身のギフテッドの少女であり、結や彰と幼少期に関わり合いのあるヤンデレである。
「・・・・・・裏切らないでね?」
「もちろん!」
前巻の後、彰が後輩である麻莉愛を巻き込み計画したのは、結、淑蓮、由羅の三人を満足させるためのデート。最近できたアトロポスパークと呼ばれる遊園地を舞台に。だが三人が出会ってしまえばそれは修羅場あるのみ。ならばどうするのか。裏切りをごまかし、ルートを工夫、更には麻莉愛に足止めを無茶ぶりし。よく破綻しないな、とあきれそうな日程で何とか全員をだまし切ろうと四苦八苦。
「観覧車を四周した。ヤンデレ共に取り囲まれた状態でな」
しかしヤンデレ達は他の女の気配に鋭い。当然、露呈してしまう時が来る。そこを何とか麻莉愛のひらめきと咄嗟のアドリブで乗り切って。生き延びる事には成功する。
「リブヒェンの婚約者だよ?」
だがその数日後、フィーネはいきなり襲来する。目を覚ませば見知らぬ光景、すぐ近くで寝ていた彼女に聞けば、ここはどうもハワイ諸島にある個人所有している島、との事。勿論逃げ出す余裕もなく、彰からすればヒモにしてもらえるなら誰でもいいので大歓迎、という事で。島での暮らしが始まる事に。
「いや、休養」
「あの子には・・・・・・勝てない」
程なくし休養という名目でやってきたのは、担任である雲谷。フィーネは何か知っているような様子を見せるも、彼女の後ろ盾であるパパに歓迎してやれと言われたらしく渋々受け入れ。その頃、彰が攫われた事に気づいた日本の三人はさっそく行動を開始しようとする中、結はフィーネの影を感じ、勝てぬと怯える。
「それだけは、あげられない」
しかし無論、譲る訳にもいかぬ。雲谷への敵意を向けるフィーネの思いが深まる中、三人も雲谷の手引きで無事、島にたどり着き。いよいよ彰を巡る戦いの幕が上がる。
「俺の誓約に反してるんだよ、お前は」
対峙するのは天才、という名の怪物。最初から勝てる舞台を整えている、勝てない勝負はしない敵。だが彼女は、彰が自ら定めた誓約に反した。だからこそ戦いを挑むのである。
新たなヤンデレの登場、更に世界が加速する今巻。前巻を楽しまれた読者様は是非。きっと貴方も満足できるはずである。
Amazon.co.jp: ヒモになりたい俺は、ヤンデレに飼われることにした 2 (ダッシュエックス文庫) : 端桜 了, 吉田 ばな: 本