読書感想:血眼回収紀行

 

 さて、バロールという魔神は魔眼で有名ではあるが、魔眼という要素は時々ファンタジー題材の作品で出てくるものであろう。目に様々な効果が有り、時に切り札となりうるそれ。そして義眼と言えば、という問いかけに千年眼という答えをあげる私は割と決闘者な訳であるが。そもそもあれって義眼というカテゴライズで良いのだろうか?

 

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読書感想:妹が女騎士学園に入学したらなぜか救国の英雄になりました。ぼくが。5

 

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読書感想:妹が女騎士学園に入学したらなぜか救国の英雄になりました。ぼくが。4 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

さて、コミカライズも始まり既刊全て重版と今勢いの波にノリに乗っているこの作品であるが、感想を書いている身として人気なのは嬉しい限りである。さて前巻でツバキという、恋敵ではない新たな仲間を迎え今巻ではどんな方向へ向かうのか、と言うと。ここらで画面の前の読者の皆様、こう気になられた事はないだろうか? 兄さんが強いのは当たり前、もはや言うまでもない。 ではユズリハやスズハ達は今現在、どのくらいの強さなのだろうか、と。

 

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読書感想:君と笑顔が見たいだけ

 

さて、時に画面の前の読者の皆様の中にも漫才、芸人というコンテンツが好きな読者様もおられるだろう。M1グランプリが好きという読者様もおられるだろう。打てば響くようなボケとツッコミ、多彩な言葉の出てくる会話劇。そんなコンテンツに笑いを貰った、という読者様もおられるかもしれない。しかし、ことラノベにおいては漫才を題材とした作品は見かけない。私とてラノベ読みの歴の中で覚えているのは片手で数えられるくらいしかない。

 

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読書感想:闇堕ち勇者の背信配信 ~追放され、隠しボス部屋に放り込まれた結果、ボスと探索者狩り配信を始める。しかし追放した奴らの様子がおかしい~

 

 さて、背信、または背徳という言葉には背中という意味の単語が入っているのは一目瞭然であるが。信じる者に背を向ける、もしくは徳というものに背を向けるからこそそういった意味を持つ、と言う事かもしれない。 ではこの作品における背信とは何なのか。それは、人類という枠組みへの背信行為という事に他ならぬのである。

 

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読書感想:純情ギャルと不器用マッチョの恋は焦れったい

 

 さて、時に画面の前の読者の皆様は日常的に筋トレされているであろうか。筋肉はいいぞ、などとは言う予定はないが私は。筋肉キャラでもないので。しかし日々、筋力を補うためにある程度の運動をする事は大切であり、その方が健康にもいいのは確かである。筋トレをされていないという方は、旧twitterで公開されていた好きな人と再会したら巨乳になっていたというとある漫画をご存じであろうか。ラブコメとしてあの漫画はとても甘くて面白いものであったのだが。

 

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読書感想:「キスなんてできないでしょ?」と挑発する生意気な幼馴染をわからせてやったら、予想以上にデレた3

 

前巻感想はこちら↓

読書感想:「キスなんてできないでしょ?」と挑発する生意気な幼馴染をわからせてやったら、予想以上にデレた2 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、いずれ夫婦になると言う未来は確定しているからいいものの、一颯と愛梨、この幼馴染カップル、もといコンビ、もどかしすぎやしないかと思われている読者様もおられるかもしれない。しかしまぁ仕方のない事かもしれぬ。何せ物語の流れ的に付き合ったらそこで試合終了、後はバカップル編スタート待ったなしであろう。だからこそこのもどかしい関係を楽しむのがこの作品においては正解なのではあるが。

 

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読書感想:ソリッドステート・オーバーライド

 

 さて、認識の上書きと言うのは、人間にとっても馴染みのある事であろう。こうであった、という常識をそれは違う、こちらが正しいと上書きして。その繰り返しで様々な知識を得ながら、人間は学び成長していく、と言えるのかもしれない。それはもしかすると、人工知能も同じなのかもしれない。知能の内部における認識を上書きして新たな知識をインプットしていく、人間と人工知能、其処に何の違いがあるかと問われれば、思考回数の速さと数と言えるかもしれない。

 

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