読書感想:海鳥東月の『でたらめ』な事情

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 さて、時に「嘘」というものは一体、どういうものなのであろうか。「噓から出た実」、という言葉もあるように、実現すると喜ばしい嘘もあるかもしれない。しかし、暴き立ててはいけない嘘、というのも確かに存在し、真実が明らかとなる事で誰かを傷つけてしまう嘘、というのも存在する。なら「嘘」、というものは果たして本当は善なのか、悪なのか、どちらであろうか。

 

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読書感想:このライトノベルがすごい! 2022

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前回感想はこちら↓

読書感想:このライトノベルがすごい! 2021 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、この本の感想は恐らく25日、午前零時に挙げられていると思うが、画面の前の読者の皆様の中で自分の目でランキングを見て信じたい、という読者様は静かにブラウザバックをお願いしたい。

 

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読書感想:結婚が前提のラブコメ5

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前巻感想はこちら↓

読書感想:結婚が前提のラブコメ4 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、前巻のテーマを簡単に言うのであれば「変化」となるのであろうこの作品。では、幸せそうな牡丹の様子が心くすぐるこの五巻は、一体どんなテーマが内包されているのであろうか。私としての見解で言うのなら、今巻のテーマは「選択」となるのだろう。何のために結婚するのか。幸せの為か、それとも自分の為か。だけどそれなら、極論すれば別に結婚、しなくても良くなってしまうのかもしれない。本人にとって、幸せであるのなら。「結婚」という形にこだわる必要はあるのだろうか。

 

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読書雑記:発売日前恒例、新刊紹介なお話。MF文庫J及びオーバーラップ文庫、ダッシュエックス文庫編。

こんばんは。本日ようやく今年のこのライトノベルがすごい、の献本が届きました真白優樹です。さて、その献本の感想はまた別の記事で上げますので今回は、明日発売の三つのレーベルの新刊の中から、このブログで紹介予定の作品についてお話したいと思います。

 

読書雑記:十一月中旬から下旬にかけての個人的要注目な新刊のお話。 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

一部の作品は上記の記事で深堀しておりますので、もし宜しければそちらもご覧ください。

MF文庫J

 

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・問一、永遠の愛を証明せよ。 ヒロイン補正はないものとする。[第17回MF文庫Jライトノベル新人賞<審査員特別賞>]

 

・著:かつび圭尚先生 絵:みすみ先生

 

それではまず、最初の作品はこちら。第17回MF文庫Jライトノベル新人賞で審査員特別賞を受賞された作品となります。可愛いヒロインと、恋心を人質に繰り広げるゲームとはどんなものか。楽しみに待ちたいと思います。

 

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・海鳥東月の『でたらめ』な事情 [第17回MF文庫Jライトノベル新人賞<最優秀賞>]

 

・著:両生類かえる先生 絵:甘城なつき先生

 

二作品目はこちら。こちらは栄えある最優秀賞を受賞された作品となります。あらすじからしてかなり癖のある、奇想天外な内容が伺えますがどんな作品となるのでしょうか。独創性を期待したいと思います。

 

ダッシュエックス文庫

 

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・君は僕の後悔2

 

・著:しめさば先生 絵:しぐれうい先生

 

続いてはダッシュエックス文庫からの紹介と参ります。編集者様も作者様も「小田島薫・・・・・・」となったらしい今巻、果たしてどんな展開が待っているのか。期待したいと思います。

 

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・友達のお姉さんと陰キャが恋をするとどうなるのか?2

 

・著:おかゆまさき先生 絵:長部トム先生

 

二作品目はこちら。今巻ではヒロインに恋のライバルが出現するとの事。果たして、今巻ではどんな展開が待っているのか。楽しみにしたいと思います。

 

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・ログアウトしたのはVRMMOじゃなく本物の異世界でした ~現実に戻ってもステータスが壊れている件~

 

・著:とーわ先生 絵:KeG先生

 

三作品目はこちら。こちらは小説家になろうで人気を博されている作品の書籍化作品となります。ログアウトしたら現実世界じゃなかった世界から始まったストーリーはどう進むのか。楽しみですね。

 

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・史上最強の宮廷テイマー ~じぶんを追い出して崩壊する王国を尻目に、辺境を開拓して使い魔たちの究極の楽園を作る~

 

・著:すかいふぁーむ先生 絵:さなだケイスイ先生

 

四作品目はこちら。こちらの作品も、小説家になろうよりの書籍化作品となります。王道のざまぁものの空気を感じる本作品、果たしてどんな展開を見せるのか。楽しみです。

 

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・レベルリセット ~ゴミスキルだと勘違いしたけれど実はとんでもないチートスキルだった~


・著:雷舞蛇尾先生 絵:さかなへん先生

五作品目はこちら。原因不明の奇病が流行る町で待つのはどんな冒険か。楽しみにしたいと思います。

 

オーバーラップ文庫

 

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・魔王と竜王に育てられた少年は学園生活を無双するようです3

 

・著:熊乃げん骨先生 絵:無望菜志先生

 

続きましてはオーバーラップ文庫からの紹介です。まずはこちらの作品から。今巻では魔王を僭称する魔族が出現するとの事で、果たしてルイシャはどんな選択をするのか。期待したいと思います。

 

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・百合の間に挟まれたわたしが、勢いで二股してしまった話

 

・著:としぞう先生 絵:椎名くろ先生

 

二作品目はこちら。なろうの短編からの書籍化作品となるらしい今作品。あのみかみてれん先生も認められた面白さとはどんなものか。期待したいと思います。

 

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・王立魔術学院の《魔王》教官Ⅰ

 

・著:遠藤遼先生 絵:茶ちえ先生

 

四作品目はこちら。オーバーラップ文庫を始めとし、様々なレーベルで作品を手掛けられている遠藤遼先生の新作となります。魔王な教官が行うのはどんな授業か。期待したいと思います。

 

 

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陰キャラ教師、高宮先生は静かに過ごしたいだけなのにJKたちが許してくれない。2

 

・著:明乃鐘先生 絵:alracoco先生

 

それでは最後、五作品目はこちら。飛躍と新たなトラブルの予感のする今巻ではどんな展開が待っているのでしょうか。期待したいと思います。

 

以上、期待の11作品でした。ではまた明日になりましたら読んでいきましょう。

読書感想:竜に育てられた最強 ~全てを極めた少年は人間界を無双する~

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 さて、我々社会に属する者の中で、何らかの会社のような組織に属している者は、他人からの評価によって自分の評価を決められることがある。自分がどれだけ頑張っていても、他人からの評価が全て。そういう状況においてならば、自分の生殺与奪の権利は他人に握られている、と言っても過言ではないのかもしれない。

 

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読書感想:オーク英雄物語3 忖度列伝

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前巻感想はこちら↓

読書感想:オーク英雄物語2 忖度列伝 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、前巻の刊行から随分と間が空いてしまった訳であるが、画面の前の読者の皆様の中にはまさか打ち切りか、と疑われた読者様もおられるのではないだろうか。その心配はこの感想を今、読んでいる時点で解消されている筈なのでご安心いただきたい。ただ、作者様であられる理不尽な孫の手先生が別口のお仕事で多忙を極められていたからである。では今巻は、一体どんな展開が待っているのだろうか。

 

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読書感想:不登校の幼馴染が学校に行く条件は、毎日俺とキスすることだった

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 さて、突然ではあるが画面の前の読者の皆様に一つお聞きしてみたいことがある。昨今のラブコメにおいては一対一の甘々路線が主流派を占めていっていると言っても過言ではないかもしれぬが、画面の前の読者の皆様は恋敵に当てはめられる登場人物がいた方が、ラブコメは面白いと思われるタイプであろうか。もしそうであるのなら、恋敵はどんなタイプの人物像がいいと思われるであろうか。

 

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