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読書感想：男子だと思っていた幼馴染との新婚生活がうまくいきすぎる件について２ - 読樹庵 (hatenablog.com)
さて、前巻で華音による引っ掻き回しも乗り越え、二人ともにまだまだもどかしいながらも、少しだけ絆の深まった秀一と唯華であるが、二人の関係はまだ、周囲に本当の意味では広がっていない、というのは画面の前の読者の皆様もご存じであろう。では二人のもどかしくてこそばゆい関係を先に進めるには、一体どうすればいいのだろうか。それ即ち、外からの外堀埋め。学校公認のカップルにしてしまった方が、早いのかもしれない。
「・・・・・・俺の知らないところで、何かしら俺の不名誉が生成された気がする」
二学期が始まって早々、秀一たちの通う高校に華音が転校してきて、近い距離感のままにぐいぐいと振り回してくる彼女の様子を見て、二人を見守る一葉が敵愾心を抱くも、形は違えど二人の関係を愛する者として独特の友情を築いたり。そんな中、台風による停電やエアコンの故障というトラブルを乗り越えながらも、巡ってくるのは文化祭の季節。
「私と文化祭、どっちが大事なのっ？」
文化祭の実行委員に立候補した事で多忙となり、構ってもらえる時間が減ってしまい。むくれた唯華が初めての夫婦喧嘩を持ち掛けたりして、結局いちゃいちゃな時間になったりして。そして巡ってくる文化祭本番。コスプレ喫茶で接客して、いつもとは違うお互いの様子でどきどきする事が起きたりして。そんな中、とあるジンクスの噂を聞いた唯華は秀一に内緒で行動を開始し。秀一もまた、とある思惑を以て唯華に内緒で行動を開始する。
そんな二人の元へ華音が持ち込んできたのは、カップルコンテストへの出場。あまりにも参加メンバーが少ないと言う理由で舞台へあげられ、唯華の何気ない一言で秀一が心を揺らしながらも。だが元から幼馴染であり、今や夫婦である二人がそこらのカップルに負けるわけもなく。自然なやり取りをしているだけで、気が付けば優勝の座を掻っ攫っていく。
「約束、したからねっ？」
優勝景品としてもらった模擬結婚式、一葉のミスで事故的に交わしたキス。そしてみつけた、ジンクスの大元。そこに隠れていたのは彼の思惑。そして新たな約束を交わし、二人の関係は更に深まりを見せていく。
より深く、より甘く。更に面白さを増していく今巻。シリーズファンの皆様は是非。
きっと貴方も満足できるはずである。
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