読書感想:不屈の冒険魂3 雑用積み上げ最強へ。超エリート神官道

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前巻感想はこちら↓

読書感想:不屈の冒険魂 2 雑用積み上げ最強へ。超エリート神官道 - 読樹庵 (hatenablog.com)

 

 さて、前巻で運営にも目をかけられ、どんどんと転職クエストをこなし成り上がっていくこの作品の主人公、ユキムラ。その能力と実績がどんどんと評価され、他のプレイヤーにも知られていき。内外に話題となっていく彼。だがしかし、何かお気づきの点はないであろうか?

 

 

お気づきの方もおられるだろう。よく考えると彼、そこまで遠出したりしていない。それもまた仕方のない事であろう。彼の転職クエストは基本的に神殿で行われているものであり、神殿とその周りでのみ世界が完結しても、特に問題はないものだから。

 

 そんな彼の目の前で、世界は開放され急に広がりを見せ始める。まだ誰も見た事無い未知のエリア、そこで待っている未知の冒険。そしてそんな彼の元へも、新たなクエストが舞い込んでくる。

 

クラウスから渡された謎のレシピがその引き金となる合図。完成させられたのならば天啓を得られるという謎のレシピ。その材料となるのは、様々なダンジョンに存在するアイテムや、彼だからこそ作れると言う最上位の聖水まで選り取り見取り。

 

だがそれだけではない。それだけならば何とでもなる。その調理道具ですら、神鳥の羽根から王都に保管されている神器が必要と言う、一体何を作る気なのか? と思わず問うてしまいたくなるほどの謎の道具ばかり。そしてそれを借り受ける、というのも彼一人だけの力では何ともならない。借り受ける為、王子を蝕む呪いを解呪するというクエストに挑まざるを得ず。

 

無論彼一人でできれば、それで良かった。だがそううまくいかないのがこの作品である。一人では足りぬ、だからこそ自分にはないスキルを持つ仲間に頼る。

 

エスト中に出会い、新たな仲間となるプレイヤー。努力家の薬師、ミツル(表紙左)。「歌姫」とも呼ばれる修道女、カタリナ(表紙右)。

 

新たな仲間と共に、重大なクエストへと立ち向かい。更には限定のイベントで彼だけの支援魔法で再び大活躍したり。

 

「二人でアスレチックしませんか?」

 

更に時には、気になる女性であるキョウカと距離を詰め合ったり。

 

道はもう半ば以上、大詰めの所まで来た。けれどまだ、最後の仕上げを欠いたまま。

 

更なる広がりを見せる世界の中、どんどんと彼だけの英雄道を歩んでいくユキムラ。

 

果たしてこの先、謎のレシピが完成したとき。彼は一体、何を得る事になるのだろうか?

 

前巻を楽しまれた読者様、このシリーズのファンの皆様は是非。

 

きっと貴方も満足できるはずである。

 

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