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読書感想:一生働きたくない俺が、クラスメイトの大人気アイドルに懐かれたら2 国民的美少女と夏の思い出を作ることになりました - 読樹庵 (hatenablog.com)
さて、凛太郎と玲、更には美亜たちのラブコメが始まるかと言われれば中々始まらない。それは何故か。その理由とは凛太郎が何処か一線を引いているから。既に玲たちの心を掴んでいるにもかかわらず、まるで何処か思う所があるかのように最後の一線は踏み越えない。それはやはり、専業主夫を目指す彼の心の中、親との因縁に問題があるのだろう。ならばそこを解決し無ければ本当の意味でラブコメは始まらないのかもしれない。なればその時、求められるのは玲の力なのかもしれない。
と、そんな前置きを置いといて。夏休みが終われば来る季節は何か。即ち秋である。高校生にとって秋とはどんな季節か。それは言うまでもないだろう。体育祭、文化祭しかり。ラブコメにとっては重要なシーズンであり、重要なイベントが目白押しの季節なのである。
「俺は、お前とは付き合えない」
その前に、凛太郎の元へと舞い込んでくるのは級友の柿原と堂本からの文化祭でのバンド結成のお誘い、そして美亜の告白への返事。美亜が告白の裏に何かを隠しているのを察知し、告白を断る代わりに少しの間だけ疑似恋人として付き合う事となり。更にはバンドの練習も始まって、日々の生活が少しずつ慌ただしくなっていく。
そしてすぐに始まる二学期、巡り来る文化祭の季節。日々の仕事に精を出す玲たちをフォローしつつ、バンド練習にも励み。更には、周りから頼りにされる柿原からの恋愛相談に悩んだりしつつ、メイド執事喫茶に向けて準備を進めて。マルチタスクをこなしていく中、周りから頼りにされるが故に抱え込んでしまう柿原のフォローをする為に、二階堂さんに協力を仰いで。
恋愛相談に応えるために、それとなくアシストしたりしながら巡ってくる文化祭本番。ちょっとしたトラブルに見舞われたりしつつも、皆で成功させるためにあらゆることに体当たりで挑んでいく。
「―――ボクはもう、覚悟ができてるよ」
その裏、ふとしたことから未来の可能性を見つめるミルスタの面々。凛太郎への思いと覚悟を決めた美亜は玲に宣戦布告し。チームを守る為、夏音は一歩引くと宣言し。そして負けたくないと思った玲は、凛太郎の隣に居たいと望む。
だが彼女達はまだ知らぬ。凛太郎の元へ不穏の気配が忍び寄っている事を。
次巻、勝負の時なのか。そこで何が待つのか。楽しみにしたい。
一生働きたくない俺が、クラスメイトの大人気アイドルに懐かれたら 3 素直可愛い美少女との文化祭が始まります (オーバーラップ文庫) | 岸本和葉, みわべさくら |本 | 通販 | Amazon